まぁ那覇は空気もほどよく乾いていたので過ごしやすい1日だったかもしれませんが、ただ本土が梅雨入りした頃から沖縄は何故か北風。
この時期はあまり北風になることはないのですが、どうやら本土に至った梅雨前線が今年はちょっと違うようですね。

例年の梅雨前線は東西方向、気圧配置図の水平方向に長く伸びるのですが、ここ数日の梅雨前線は南西から北東方向のまさに「斜め45度w」にのびていて、その南西端が沖縄の南の海上にある感じ。なので前線の北側には乾いた北風が入ってきて、南側は夏の湿った南風が入ることになるので、どうやら梅雨前線は北上ではなく南下してしまったらしいです。
北上して本土に前線が停滞すると沖縄の梅雨明けになるわけなんですが、どうも今の感じだと逆に梅雨入り前の気圧配置になってしまったみたいです。
その結果、今まで半ば梅雨明け状態だった宮古・八重山がその南下してしまったようで、昨日から宮古から豪雨が始まり、今朝までに八重山まで豪雨になっていたようです。
沖縄本島や周辺離島ではこの24時間の降水量がほぼ全域で「0mm」だったのに対して、宮古や八重山では以下のようにかなり強烈な雨になったようです。
<24時間の降水量>
・宮古島 62.5mm
・多良間島 58.5mm
・石垣島 52.5mm
・西表島 46.0mm
・波照間島 59.0mm
しかも八重山ではこれらの降水量はほぼ1時間で降ったもので、特に波照間島では1時間にまさに「59.0mm」と短時間に猛烈な降水量を記録したらしいです。
<1時間の降水量>
・宮古島 13.5mm
・多良間島 8.0mm
・石垣島 42.5mm
・西表島 42.5mm
・波照間島 59.0mm
宮古は平均的に降っていたのがわかりますが、八重山はいかに短時間に集中した雨だったかがわかります。しかもあくまで1時間区切りでのアメダスデータの話なので、実際はもっと短い時間にこの降水量を記録していたかもしれませんからね。
1時間に「59mm」って、バケツをひっくり返したかのような雨を超えて、まさに滝の中にいる感じ(/_;)
波照間島には川がないのでそのまま海に流れ出たと思いますが、西表島や石垣島には川があるのでかなり増水しているでしょうね。おそらく濁流レベルかと思いますので、今日の八重山で川があるところは危険度が高いかもしれません。反面、これだけ雨が降ると西表島の滝の水量がアップするので豪快な水落を望めるかもしれませんけどね。
っていうか西表島はまだそんなに高い山(実際は山ではなく岳)が無いので大丈夫だと思いますが、石垣島には沖縄でも最も高い部類に入る山々があるので、この短時間の豪雨によって土砂災害が無いか心配になります。既に於茂登岳では以前の豪雨で登山道が一時期閉鎖されていましたよね(確か)。降水量こそ60mmなら梅雨の沖縄だとそんなに珍しくないものの、1時間に60mmというのは台風でもない時期には珍しいです。
そういう意味でも石垣島の山々がかなり気になるところ。
同時にこれだけ雨が短時間に降るとそのまま大地を雨水が流れて海に出てしまい、海がものすごい濁っている可能性もあります。
今日は川も海も様子見の1日かな〜?
もちろん、この話は宮古や八重山の話で、沖縄本島は記録上ほとんど雨が降っていませんので、今のところは普通に活動できると思いますけどね。
梅雨明け間際と思っていた矢先にこの梅雨入り直後のよう豪雨。しかも本土が広範囲で梅雨入りした日にね。
今年の梅雨はな〜んかいつもと違う感じ。
本土が梅雨入りしたので沖縄の梅雨明けが近いはずなんですが、前線がこんなに湾曲してしまうと沖縄の梅雨明けは一筋縄じゃいかなそうですね・・・