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2014年04月02日

今日は旧暦3月3日。浜下り。あの環境破壊ツアーがまた・・・

とかく沖縄は旧暦で様々な祭事が行われますが、2014年の旧正月は1月31日でしたが、そこから2ヶ月と2日経過した今日がまさに旧暦3月3日。

・・・といってもひな祭りではありません^^ゞ

旧暦の3月3日と言えば「サニツ(サニズ)」こと「浜下り」と呼ばれる日で、1年で最も潮が引くと言われています。でも実際はもっと潮が引く日もありますが、まぁあくまで暦の上での話だと思います。それでもこの旧暦3月3日は大潮の日なので、潮はかなり引く日なのは間違いありません。

ちなみに今日の干潮は那覇で「14時54分頃」、宮古島で「15時03分頃」、石垣島で「15時04分頃」、与論島で「14時34分頃」となっていて、その多くの場所でマイナス干潮になるみたいです。つまり今日なら与論島の百合ヶ浜も確実に現れるんでしょうね〜。

そもそも今日の「浜下り」とは、その潮が大きく引いた干潟こと「浜」に降りて海の水で身を清めることにより、1年の健康と幸福を願うもの。基本的に女性が浜に下りて行う行事らしいですが、近年は家族で潮干狩りをする日として沖縄では定着しているようです。

まぁ沖縄の場合は「潮干狩り」と言うより「磯狩り」という感じで、珊瑚礁や岩場に打ち上げられた海産物を獲る感じで、本土のような砂地でアサリやシジミを獲る感じではないですけどね^^ゞ

いわゆる「イノー」という潮だまりで遊ぶ感じかな?


ただこの浜下りに合わせて毎年行われる環境破壊ツアーもあるのも事実。

このブログでも毎年書いていますが宮古島の北の沖にある八重干瀬への上陸ツアー。潮が大きく引くので八重干瀬の珊瑚礁が海面から多く顔を出すところに、珊瑚礁はバキバキに破壊しながらフェリーを寄せて観光客を上陸させるツアー。

ホントに最悪のツアーです。

八重干瀬観光?

あれは観光ではなく単なる環境破壊です。

珊瑚礁を破壊しながら船をつけるだけでなく、上陸させることによってまだ小さなサンゴを踏みつぶさせるので、せっかく生まれたサンゴもこの輩のせいでどれだけ死滅するのか考えただけでも恐ろしくなります。

なんでこんなツアーが未だにまかり通っているか疑問でなりません。

まぁ伊良部大橋が完成すればこの環境破壊ツアーをしている会社も半ば解散状態になると思いますので、将来的には無くなることを期待していますが、このツアーの影響なのか明確ではないですが、八重干瀬の珊瑚礁は年々減っているのも事実。

既に昨日からこのツアーは始まっているので手遅れですが、ホントにこのツアーの開催ならびに参加は止めて欲しいものです。

もちろん通常のマリンショップでも八重干瀬に上陸させたりするダメダメショップもありますが、そういうショップには絶対に参加しないで欲しいものです。あとアンカー(碇)を珊瑚礁に投げ込むツアーもありますが、あれも実際はアンカーをダイバーが持って水中の決まった場所に接続するのがルール。むやみに投げ込むと珊瑚礁を破壊するだけなので、そういうツアーもNGです。


昨日から4月になったので沖縄の夏シーズンも始まり、八重干瀬を含めた多くのマリン系のツアーが始まりますが、こういう身勝手なツアーには絶対に参加しないで欲しいものです。

失うのは一瞬、再生するには長い時間が必要ないし下手すると再生不能な自然環境。

結局、自然環境を失って一番影響を受けるのが沖縄自身なのにどうしてこういう身勝手なツアーが横行するのか疑問でなりません。自分だけ良ければいい、今だけ良ければいい。そういう発想は止めて欲しいものです。


毎年この浜下りになるとどうしてもあの八重干瀬上陸ツアーの悪行のことを思い出してしまいます。本当は自然を敬う神聖な日なのに、こういう自然を破壊するだけのツアーが横行するのにはどうしても疑問を感じざるを得ません。

伊良部大橋が来年に開通とのことなので、今年がこの環境破壊ツアーの最後であることを願うばかりです。

ただその伊良部大橋も開通によってその海域の潮の流れが変わり、宮古海域に様々な影響があるのも事実で、結局、自然は自然のままが一番で、ツアーや橋など人の手が加わって良いことは無いですからね。

人は自然に生かされているのですから、見守るだけにするのが一番だと思います。

どうかこの八重干瀬上陸ツアーが来年以降消滅することを願うばかりです(/_;)


(コメント不可)
posted by 離島ドットコム管理人 at 2014/04/02-05:56 | 沖縄イベント情報
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