
台風16号。まさに本島に直撃しました。
沖縄本島北部のやんばる東岸の慶佐次湾あたりから上陸し、そのまま北の大宜味村へ抜けた模様です。気象庁などの台風情報では正確な進路が分かりにくいですが、過去の雨雲レーダー画像から台風の目を追えばかなり正確な進路が推測できます。今回のこの図も雨雲レーダーに現れている台風の目を1時間ごとに拾ってプロットしてみました。
こうして1時間ごとに台風の目の移動を見ているととてもリアルに台風の進み方を感じることが出来ると思います。
ただ台風の目は私自身入ったことがありますが、目の中はホントに穏やかな気候なんですよね。ただ問題はこの目の境界線が猛烈な暴風雨になって、その目の中心に入る寸前までは猛烈な東からの暴風雨が吹き付け、目が抜けた直後にはいわゆる吹き返しの西からの突風が吹き荒れます。特に台風の目の前は雨がものすごく、過ぎた後は風が強いことが多いですので、今後もこの台風の目を注意して追うとその影響も推測できるかと思います。特に午前10時の段階では沖永良部島のすぐ近海に台風の目があるので、沖永良部島はさらなる暴風雨が懸念されます。
でも台風16号の進路はそのまま北へ抜けそうなので、徳之島や奄美大島に接近する可能性は低そうです。台風の目から離れれば離れるほどその影響は多少は減りますが、ただいかんせん奄美諸島全域が台風の暴雨風が特に強い「東側」に位置するので、今回も奄美諸島の各島は記録的な豪雨に襲われてしまうかもしれません。
既に最接近した与論島や沖永良部島では7割以上の世帯が停電しているらしいですし、今後もその停電範囲はさらに広がるかもしれません。
もちろん直撃した沖縄本島でも今回は15号のときよりはるかに停電範囲が広く、今回は沖縄南部から中部、そして直撃した北部まで沖縄本島全域で停電が発生しています。
特に台風が通過した東海岸の停電範囲が広くて、南部でも南城市で大規模な停電が起きていて、中部でもうるま市や読谷村で広範囲に停電。そして北部では名護市で10000戸が停電しており、午前9時の段階で「62800戸」が沖縄で停電。
そして奄美諸島でも午前9時の段階で「20100戸」が停電しており、中でも与論島や沖永良部島では全体の95%以上が停電しているらしいです。詳しい情報はツイッターで適宜アップしていますので、そちらを参照願います。
ただ最大瞬間風速は当初の予測よりも弱かったものの、午前6時台に国頭村で55.3m、午前7時台に伊是名島で52.6m、午前4時台に南城市で41.6m、午前3時台にうるま市で39.4mを記録した模様です。
とはいうものの、今回の台風は強風もさることながら雨雲を大量に伴ったものなので、風台風というより雨台風かもしれません。いや、今回の印象としては「雨風台風」というどっちも凄まじいような気がしています。
当初は風台風になると思いましたが、タイミング悪く秋雨前線が発生していたので、特にその前線がある台風の北側での雨がすごかったようです。
そういう意味で今回は風も雨も強烈な台風になってしまったらしいです。
ちなみに一時期「900hPa」まで中心気圧が低下して、上陸時の中心気圧が記録的なものになるのでは?と懸念されていましたが、まだ正確な情報はわかりませんが、名護市で上陸時の午前7時の気圧は「942.0hPa」。
台風そのものはまだ「925hPa」とのことなので、上陸した東村の慶佐次あたりでは「925hPa」より低い中心気圧だったことが伺えます。名護で「942hPa」だったとすると、東村の慶佐次では「920hPa」を切る中心気圧だったかもしれませんね。そうなると過去の上陸時の中心気圧の記録のトップ10に今回のものは入ってしまいそうですね(/o;)
<過去の台風における上陸時の中心気圧などの情報>
とりあえず停電や被害状況などはツイッターで可能な限りリアルタイムに発信したいと思いますので、今後はそちらを参照願います。
このブログはそれらの情報をまとめ次第、適宜更新したいと思います。
とにもかくにも、被害が最小限で収まることを願うばかりです・・・
ちなみにライブカメラも台風の影響で網戸がかぶってしまい、現在見えにくい状態になっています。しかもカメラ本体ではなくカメラの外の話なので、簡単に直せません(涙)。台風が収まってもしばらくその網網の状態になってしまいますが、台風シーズンが終わるまで我慢して下さいね(/o;)