今なお中心気圧が「900hPa」という超強力な台風16号ですが、ここ数年は大きな台風もあったものの、強烈な記憶に残るほどのものは沖縄本島に関してはあまり多くなかったような気がします。
ただこのブログで何度も話題にした「2007年7月の台風4号」はあまりに強烈で、それに比べるとあまり印象に残っていないというだけかもしれませんね^^ゞ
なにせあの時はまさに台風の中心にいて、台風の眼の中に入るのも経験しましたし、1階じゃないにもかかわらず、床上浸水するし、24時間以上も停電するし、外に出れば車が横倒しどころか表裏完全にひっくり返っているし、とにかく強烈な印象がありましたからね。
でも今回の台風16号はそれに匹敵する感じがしています。
確かに前回の15号もそんな印象でしたが、進路がやや東寄りになったので、那覇市街は台風の西側だったので、それほどの影響はありませんでしたが、今回はこのまま行くと沖縄本島全域が台風の影響が最も大きくなる「東側」になりそうなので、そういう意味でも今回の台風16号は15号とは違う恐怖を感じています。
なにせその15号の時も沖縄本島こそ台風の西側だったものの、やんばるや奄美諸島はもろに台風の東側になってしまい、記録的、いや観測史上最高の豪雨を記録しましたからね。
しかも今回はまだ海上での話ですが中心気圧は「900hPa」
その2007年でさえ海上では「930hPa」でしたのでこの数値を見るだけでもいやはや恐ろしいものです。まぁ中心気圧は北上するに伴って海水温が下がってくるので徐々にアップしてくるものの、それでもここまで一度気圧が下がると、アップしてもそんなに急激には上がらないので、かなり低い気圧のまま沖縄近海にやってきそうです(/o;)
ちなみに私が沖縄に住んでから経験した台風で印象に残るのは、先の2007年の台風4号とあと2つあります。
・2004年9月5日の台風18号(那覇空港が丸3日近く閉鎖)
・2006年9月16日の台風13号(西表島で最大瞬間風速69.9mを記録)
・2007年7月13日の台風4号(本島南部へ直撃し南部で大規模停電)
2007年のものに関しては今更ですが、ちょうど南部郊外に住んでいるときで、まさに台風のど真ん中にいましたからね。そりゃ印象に残りますよね。ましてこんな車の光景を見ると・・・^^;
<180度ひっくり返った車の様子>
2006年のものは八重山に直撃したものなので、実際に体験していないものの、その直後に八重山へ行って、島の木々の葉っぱが全て台風に飛ばされた無残な光景を目の当たりにしました。
<葉っぱがすべて飛ばされた無残な木々の様子>
そして2004年の台風に関しては、沖縄に住むために家さがしをしていてその帰りに直撃に遭い、那覇空港が2日間閉鎖。私自身も予定より2日も多く那覇に足止めになって、本来私がメインで発表する重要な会議をすっぽかした経験があります(笑)。2日間も閉鎖になって3日目も夜遅くまで欠航になった空港のすさまじい様子はこのブログでも紹介しましたよね^^ゞ
<3日欠航したあとの凄まじい那覇空港のロビーの様子>
その前だと2003年9月10日に宮古島に直撃した台風14号。
この台風は宮古島の西平安名崎の風力発電をなぎ倒したことで有名ですが、それ以上にこの台風は宮古島近海で迷走し、どんどん発達してピークに達した頃に宮古島へ移動。そして記録的な被害を宮古島にもたらしたものでした。なのでこの台風は宮古島の人は一生忘れることができないものなのかと思います。最大瞬間風速も「74.1m(時速267km)」に達し、風車だけじゃなく宮古島の大半の電柱をなぎ倒していきました。
最低気圧は「912.0hPa」。
陸上における中心気圧が低い台風では歴代第4位に相当するものだったんです。ちなみに1位は1977年の沖永良部台風の「907.3hPa」。2位も1959年の宮古島台風で「908.1hPa」で3位があの有名な室戸台風の「911.6hPa」とのこと。あの2003年の宮古島を襲った台風は最低気圧だけを見ればあの室戸台風に次ぐものだったんですよね。
ちなみに過去の歴代陸上で中心気圧が低かった台風で先の2004年の台風18号は第10位で2006年の台風13号は第10位に入っていました。そりゃ記憶に鮮明に残るはずです。でも2007年7月の台風4号は上位には入っていませんが、あれは数値的なものより実体験という意味で強烈な印象になっています(/o;)
<過去の陸上における中心気圧が低い台風>
01位 907.3hPa 沖永良部台風(1997年台風9号・沖永良部島)
02位 908.1hPa 宮古島台風(1959年台風14号・宮古島)
03位 911.6hPa 室戸台風(1934年・室戸岬)
04位 912.0hPa 2003年台風14号(宮古島)
05位 916.3hPa 枕崎台風(1945年台風16号・枕崎)
06位 918.0hPa 第2室戸台風(1961年台風18号・奄美大島名瀬)
07位 922.0hPa 1930年台風(名称なし・南大東島)
08位 923.5hPa 1963年台風14号(石垣島)
09位 923.8hPa 2006年台風13号(西表島)
10位 924.4hPa 2004年台風18号(名護)
ちなみに現在の海上における台風16号の中心気圧は「900hPa」ですが、海上に関しては過去に900hPaを切るものも多く、歴代最低気圧はなんと「870hPa」。といってもその後に南西諸島に接近した際は920hPaぐらいまで戻りましたが、はたして今回の「900hPa」は沖縄に最接近する頃にはどのぐらいになっているんでしょうね。
できるだけ最低気圧が上がって少しでも影響を小さくしてほしいものですが、こればかりは人の手ではどうしようもないので、あとは見守るだけですね(/o;)
とにもかくにも先の歴代順位に入らないレベルまで落ち着いて、影響を最小限にしてほしいと願うばかりです。
あとはどこをどのタイミングで通過するかですね・・・
今なら台風準備も避難も間に合いますので、どうかメディアではもっと多く台風情報を流してほしいものです。沖縄のメディアはローカルニュースが流れるのは正午ちょっと前の数分と、午後6時15分〜7時までのほんのわずかなので、どうか全国ニュースでも台風16号に対する情報をもっと流してほしいものです。
2012年09月14日
この記事へのコメント(承認されたもの)
コメントを書く(管理人の承認が必要です)