2012年08月31日
【小ネタ】今回の与那国は泳ぎがメイン!もちろん調査も!?
今回は最西端の島「与那国島」にも足を運びました。
本来なら往復ともに船に乗りたかったのですが、ここ数年のダイヤ改正で往復共に船で行くと与那国で1泊のみになるか、4〜5泊になるかという感じで便が悪い!以前は島で2泊のダイヤだったのですが、最近は石垣から行く場合はあまり便が良いとは言えなくなりました。
なので最初は1泊でも良いかな?とも思いましたが、今回の与那国ではいろいろ泳ぎたかったので、どうしても2泊したくて帰りは飛行機にしちゃいました^^ゞ
・・・船の2倍以上の料金(ToT)
その分、島でいっぱい泳ぐこととします!^-^!
でもここ最近の与那国島はいろいろ変化もあるようなので、その確認のためにもやっぱり2泊は必要。
ちなみに今回はいつもの最西端の集落「久部良」ではなく与那国の中心集落「祖内」に宿泊してきました。
■アイランドリゾートとアマランショップはやっぱり閉鎖
ここ最近の与那国島の変化といえばこのホテルの閉鎖。名目上は震災などによる旅行者の減少のための業績悪化といいますが、実際は不法に建設された建物のためだと思います。なにせ本来ならホテルなどの施設を建設できない「農地」にホテルを建設しちゃったんですからね。
一般的に農地をホテルや住宅が建設可能な宅地などに転用する場合は、ものすごい許可を取るのが大変なところに、今回のこのアイランドリゾートの土地の開発の際、許可をする自治体に確認無く「事後転用が可能」と勝手に判断。しかもこのホテルの前にあったアスファルト工場も無許可で農地に施設を建てていた有様。
要は違法建築であったがために、業績悪化を建前に閉鎖に至った次第なんです。
実際に見てきましたが、ホテルはもちろん閉鎖されており、ホテルの軒先に作られていたアマランショップも閉鎖されていました。アマランショップは与那国島では数少ないお土産が購入できるお店でしたのでちょっと残念。ホテルもツアーを受け入れることが出来る数少ない大型宿泊施設だっただけに島への経済的な影響は大きいですが、いかんせん違法建築。
今のままじゃ営業再開は困難だと思います。
元建築家として考えると、可能性があるとすれば施設を一度全て撤去し、更地にして違法状態を無くして、そのうえで許可をとって合法で再度施設を建設するしか営業再開は無いと思います。早い話、そんなことをしてまで再開したがる業者はいるとは思えず、この施設はこのまま廃墟になるのは必至かと思います。
あとあるとすれば政治的圧力で強引に農地をホテルが営業可能な種別に変更させる可能性もありますが、それはあまりに横暴なような気がします。でもこのホテルの裏には沖縄の国会議員の親族が関係しているんですけどね・・・。某沖縄1区選出のコバンザメ与党の方^^;;;
とにもかくにも再開の目処は立たないと思います。残念ですが。
■比川までの道がキレイに整備された?
そのアイランドリゾートから比川まで抜ける道。いわゆる自転車だと苦行の道(笑)でもある坂道がとてもキレイになっていました。といっても以前から舗装はきちんとされていましたが、あまりのアップダウンのためなのかその舗装が結構荒れていましたが、それがキレイに補修されていました。
でもあの強烈なアップダウンはもちろん変わりませんけどね。
多少は自転車でも走りやすくなったかもしれませんが、自転車で祖内から比川まで行くのはやっぱりおすすめできませんね^^ゞ
■軍艦岩もサンニヌ台ももう見れないかも?
こちらは特に法的な話ではないのですが、再開は望めないのでしょうか?
「軍艦岩」と「サンニヌ台」。
ここ数年の豪雨や台風直撃などでこのあたりの崖が大きく崩れてしまい、展望台も遊歩道も安全を確保できないという理由でここ数年ずっと閉鎖。おそらく補修もできないレベルだったと思いますので、もはや軍艦岩もサンニヌ台も陸上から望むのは困難なのかもしれませんね。もちろんツアーなどで海側からは望めると思いますが、サンニヌ台に関してはやっぱりあの岩場に立って初めて感動もあると思いますので残念でなりません。
でも数年前は閉鎖されていたものの、脇から入ることもできる状態でしたが、最近は少しの隙も無いぐらいに有刺鉄線が物々しく張り巡らされています。
そういう意味で私が見た軍艦岩やサンニヌ台は貴重だったのかもしれませんね。でも今がこの状態だと心苦しい次第です(/o;)
■祖内でネット環境がある宿をお求めの方におすすめの宿!
与那国島ってゲストハウス的な宿ならネット接続は意外と問題なくできるのですが、民宿など古くからある宿はどうしてもネットに対する理解がまだ低いようで、特に与那国のような古くから営業している民宿が多い場合は宿の選択に困ることが多いです。
今回もネット接続できる便利な久部良の宿に泊まろうとしたらなんと満室!素泊まり宿だししかも平日泊だったのに満室とは驚きでした。
でも今回は祖内でネット接続が出来る宿があったので、そこに宿泊してみたら大正解!しかも民宿だったので食事付きにできるので食事も満足できたし言うこと無しの宿でした。
「民宿さきはら荘」
以前はネット接続もままならなかったと思いますが、最近はネットにも力を入れているようで、ホームページもきちんとありますし、何より宿の中で無線LANがほぼ全域で構築済み。HPでは「FreeSpot・fon・Wi-Fiスクエア」も有りと書いてありますが、実際は食堂ではフリースポットで、客室では個別のパスワードは必要ですがこちらも無線LANにてネット接続が可能でした。
なので部屋でもネット接続できますし、もちろん食堂などでもネット接続可能なので、仕事や情報収集するにはとても便利な宿だと思います。しかも屋上でもどうにかこの無線LANに入ることができましたので、夕日を見ながらWiFi接続でネットが出来ました。
客室はいかにも民宿って感じですが、エアコンがコイン式じゃないのでコストパフォーマンスはかなり良いかも?冷蔵庫も共用の大きいものがあったので重宝しましたし、部屋にはテレビもありましたからね。
あととても便利だったのが風呂場が何カ所もあって1個1個が広くて快適。シャワーのみのところはやや狭さも感じましたが、湯船があるところは広々としていて快適。トイレも1階は和便でしたが、2階は洋便で洗浄便座付き。
食事もとても美味しかったですしボリュームも満点。お酒も宿で購入できますし、ふくやまスーパーまでも歩いてすぐなので買物するにもとても便利なロケーション。ナンタ浜まではやや距離がありますが、十分歩いていける距離なので立地的にもとても良い場所だと思います。
また宿の人は島の穴場的な場所をいろいろ教えてくれるので、初めての人でもこの宿はおすすめかもしれません。特に宿の女将さんは話好きで気さくな方でした。ここでちょっと紹介したくないぐらい満足度が高い宿でしたが、やっぱりいい宿はみんなで情報を共有しないとね。ただ離島の民宿なので虫やヤモリは多いです(笑)。あと看板犬がいるので犬好きにはいいかも。
■3畳ビーチを泳ぐ
いわゆるナンタ浜や波多橋先のビーチ。祖内集落から歩いて行けるビーチ?です。といっても見た目はほとんど岩場ばかりで砂浜はホントに3畳ほどしかないかも?まぁ潮の干満にもよると思いますが、とにかく狭い砂浜です。
でもここは十分泳げますし、祖内泊の人でここで泳ぐ人は意外と多いかもしれません。私も何度か泳ぎましたが、今回は海がものすごい穏やかだったのでちょっと沖のドロップオフまで行きました。
なかなか楽しかったですが、しかし与那国島では珍しいクラゲにやられてしまいました(ToT)
島の人も珍しがっていましたが、腕にクラゲにさされたあとらしき赤い斑点がライン上に10個ぐらい並んでいました。1個だけならサンゴの毒もあり得ますが、あそこまで線状に斑点が並んでいると確実にクラゲでしょう。
もちろんすぐに海から上がり宿に直行。冷水で洗い流してその後はアイシング。宿の方が保冷剤を貸してくれたので大変助かりました。ちなみに痛みは一晩で引きましたが、かゆみは3日ほど続き、斑点は2週間ほど残っていました。
久しぶりのクラゲがまさか与那国島のしかもあまり泳がない3畳ビーチで遭ってしまうとは・・・。でもめげずに翌日も別のポイントですが泳いだのでありました^^ゞ
■4畳半ビーチを泳ぐ
今回、最もあまり期待しなかったポイントなんですが、なんと4畳半の沖でウミガメと遊泳できました。
もともとこの4畳半ビーチは3畳や6畳ほど魚も多くないのですが、先の3畳同様に今回は海が穏やかだったので沖まで行ってみて大正解!
他のウミガメが多いポイントでは1頭も見ることが出来なかったのに、時に期待していなかったこの4畳半で見るだけじゃなく半ば遊泳できるとは思いもしませんでした。
ホント、海の中での出会いってわかりませんね。とりあえず「泳いでみる」というのが一番かもしれません^^ゞ
■6畳ビーチを泳ぐ
最近はすっかり定番になってしまった6畳ビーチですが、幸い私が行ったときは誰もおらず、まさに6畳独り占め(笑)。でも帰るときにちょうどすれ違う感じで3人組の人が来てしまいましたが、ある意味ちょうど良かったかもしれませんね。
ちなみに6畳ビーチへの入口はますます分かりにくくなってきましたが、今回はその入口前にある電柱を撮ってきました。この「航空通信線24」か「R13/34(34中13番目)」を頼りにすると見つけやすいかもしれません。この電柱の向かい側の草むらを抜けると6畳ビーチの崖上になります。もちろん崖を下りる際はビーサンはNG。マリンシューズでも良いので脱げない靴で望みましょう。あと岩場を歩くので軍手かグローブも必須。着用しないと簡単に切っちゃいますからね。得てして登りよりも下りの方が危険性が高いので安全第一でお願いします。っていうか6畳ビーチは下に下りるより上から見た方が断然キレイなんですけどね^^ゞ
今回も6畳ビーチでまずは洞窟状の穴に場所を取って沖まで泳いできました。残念ながらウミガメは望めませんでしたが適度な深さで素潜りにはかなり楽しめました。
ちなみに拠点とした洞窟状の穴からはサイトでも紹介している「ハート岩」が望めてまさにお気に入りの場所。でも先着1組様用なので、空いていない場合は他の岩場を利用しましょう!
■内緒の青の洞窟的なポイントを泳ぐ
そして内緒の青の洞窟風ポイント。今回も泳いで来ちゃいました^^ゞ
でもこの与那国のポイントは伊良部島や本島中部の真栄田岬ほど遠泳しなくても望めるので良いですね。もちろん海の青さは先の2つの方が上かもしれませんが、このポイントはこの洞窟的なポイントのみならず海そのものも他に泳いでいる人は見たことがないです。
まぁエントリーする場所も分かりにくいですし、エントリーもしにくいですし、さらにこの洞窟的な場所があるとは思いもしませんからね。
そういう意味で今回も内緒です^^;
ちなみにここは何故か毎回「朝」しか泳げていないので、昼ならもっと違った感じかもしれません。でも朝でもこれだけいい感じの青色を望めるのでいいかな?日中の潮の状態もいい時間帯は他のポイントを泳ぎたいですからね。
■ダンヌ浜を泳ぐ
ダンヌは船で与那国に到着した直後、久部良から祖内へ移動する途中に泳いできました。つまり宿に行く前にひと泳ぎって感じでした。なにせあまりに暑かったのでとりあえず久部良〜祖内間で泳ぐとするとここになりますからね^^ゞ
今回は夕方から泳いだので魚はあまり多くなかった気がしますが、それでもダンヌの沖にはクマノミが多いですね。
残念ながら今回は時間が遅いこともあってウミガメもツノダシの大群も望めませんでしたが、基本「水浴び」なので十二分に体を冷やせたと思います。
最近は与那国入りすると最初にここで泳ぐことが多いです^^v久部良からも近いし、船で与那国入りすれば祖内までの途中にありますし、何よりトイレなどの施設がある数少ない与那国のビーチなので便利ですからね。そして祖内へ着く頃には体も乾いていましたし(今回も自転車移動)。
そんなこんなで今回の与那国島はとにかく「泳ぎ」がメインでしたね。1日に3ポイント以上泳ぐのはもしかしたら久しぶりかも?しかも与那国島と言えば以前はあまり泳ぐところが無いという認識でしたが、そこで今や1日3ポイントってね^^ゞ
でも結局のところ、与那国島で泳げるポイントって全て島の北側なので、南風の夏場は良いですが、北風になる10月以降はかなり厳しいので泳げる時期も短いんですけどね。南風のときも台風が来ればすぐに島全域が大荒れになりますので、今回は運が良かったと思います。
島の変化自体は結局のところアイランドリゾートが閉鎖されたぐらいで、大きな変化は無かったような気がしました。
しかし問題は「自衛隊誘致」で島をいろいろ巡りましたが、島民は真っ二つに意見が分かれている感じでした。歓迎の幟もあれば反対のものもある。結局、島の経済に直結するので島のことは島の人が決めることなんですが、宿とか島の人から話を聞く限りはどっちかというと反対の意見が多かったです。
おそらく賛成しているのは役人関係なんでしょうか?
少なくとも一般島民からは歓迎ムードは全く感じられませんでした。
旅行で来る人にとっても自衛隊がいてもメリットはないですし、逆に南牧場線あたりが自衛隊基地に占拠されてしまうので、マイナス面が多いのかもしれません。
でも島のことは島の人が決めること。
役人の中だけで決めるのではなく、一般の島民からの意見も踏襲したうえで決めて欲しい次第です。
posted by 離島ドットコム管理人 at 2012/08/31-14:24
| Comment(3)
| 離島小ネタ
アイランドリゾートってできてから4〜5年ですよね。大赤字で終わった感じじゃないですか。
フロントに声をかけると宿泊者でなくてもロビーのパソコンを使わせてもらえたという思い出くらいしかないですが
与那国の南側って波風の影響だと思いますがボロボロですよね。
かつては立神岩の下にも行けたそうですがね、今はところどころがけ崩れの跡、なまじ近寄るのも危険に思えます。以前、観光協会の人に道を聞いていこうとしたら見事にがけ崩れだったんですよ。
四畳半ビーチにウミガメがいるとは想像しなかったですね。あそこはゴミも漂着するところですし、絶滅危惧種のウミガメの生態に影響が出るのも怖いです。
私が初めて六畳ビーチに行ったときは人の気配もなく、どうやって降りたらいいのか歩き回ったものです。Drコトーなどで有名になったというのもありますよね。
もう5年くらい前になりますが、ダンヌ浜のドロップアウトしているところにダイビングに行ってがけっぷちに腰を掛けていたらサメの群れを見れたんですよ。滅多にないみたいですけれどね。
与那国島は私が滞在した唯一の離島ですし、あまり変わって欲しくはないですね。
ですが変化するというのは仕方がないことなのかもしれません。
与那国島は三分の一が台湾の制空権にあります。
自衛隊が来るとしたら東側でしょうね。
風力発電があるあたりの東牧場のあたりが基地になりそうな気がします。
写真を見ていたら本当に行きたくなりましたよ。
東京からだとハワイに行くより与那国に行く方がはるかに高いんですよ。
管理人さんのタイムリーな記事がとっても参考になりました、ありがとうございました♪
ちなみに最初の写真は6畳です。
でも今回は6畳を含めて4畳半も3畳もかなり沖まで行けましたが、どれも楽しかったです。確かに与那国は漂着物が多いですが、ウミガメが居るのは沖の深い部分なのでどうにか漂着物は避けることが出来ているのかもしれませんね。
今回の台風15号より14号が与那国は最接近したので、また島の形が変わらないことを願うばかりです・・・