昨日の午前の光景。離島の海ですがあえて岩場の海を遠目で見てみた。予想通り砂浜があるところより波が高い。そもそも風が猛烈で海の近くなどの吹きさらしの場所では立ってられないレベル。この写真の時は午前もあってまだマシも、午後は暴風レベルの風になって数秒立っているのも厳しいレベル。台風から遠く離れた場所でもこのレベルとなると、中心近くの離島や今後の本土はどうなっちゃうんだろう?言えることは・・・
台風10号は風台風!
これは確実ですね。
沖縄だと風台風の場合、確実に停電します。ただ台風の中心の左側と右側では雲泥の差で、今回は影響がそれほど大きく無い左側が沖縄にかかるので、沖縄はどうにか停電は免れたのかもしれません。ただ台風10号が接近する奄美大島・喜界島、そしてトカラ列島では停電。
今朝(8/28)の段階で喜界島では全世帯が停電(全世帯は3200戸で停電数が4850戸と住宅以外を含めて全て停電)。奄美大島で中心街や空港がある奄美市で5000世帯が停電中(奄美市は範囲が広く全世帯で2万戸)。トカラに関しては停電情報が入ってこないで分かりませんが、離島の電力事情からすると確実に島の大部分で停電が起きていることでしょう。風台風の怖いのは確実に「停電すること」でまさに今朝の段階では進路に近いこの「奄美大島北部・喜界島・トカラ列島」が最も影響受けている次第です。
ってことで台風情報まとめ。
台風10号/TY11W
喜界島・奄美大島北の海域を通過しトカラ列島直撃!最大瞬間風速は34m/sと大したことないものの、移動速度が滅茶苦茶遅くて被害拡大。喜界島では住宅から非住宅までほぼ全世帯が停電。奄美大島北部でも大きな停電が発生。トカラ列島は情報が一切入ってこないので不明。今後はさらに遅いスピードのまま北上。鹿児島西岸から熊本に向かって進行しそのまま本土(九州〜四国〜本州)を縦断しそうな雰囲気。そして初期の予想とは違う進路になるも結局関西方面へ?
台風予備軍@
台風10号に引っ張れることなくフィリピン西の海域に停滞。つまり完全に独立している雲の塊で台風リスクはかなり高め。沖縄海域に近いものだけに沖縄としては非常に気になります。
台風予備軍A
もともとあった台風予備軍は消滅もその北のエリアに台風10号の落とし物による新たな台風リスク発生。台風シーズンピークは大きな台風になればなるほど次なる台風リスクとなる雲を落としていく。結果、台風が立て続けに発生するというパターン。まさに今年もそのパターン。
夏の空気
台風の実体験がない気象予報士はいろいろ言っていますが(昨日久しぶりにテレビの天気予報見てワロタ)、今の日本海域には夏の空気が2つに分かれている模様。結果、2つに進路をブロックされた台風はスピードアップできずにノロノロ移動。沖縄は1つの夏の空気の中にいるのでひたすら暑い。
この先の問題は台風本体よりもその進路の右側エリアに南から湿った空気が広範囲に入ってくること。特に南に海・北に山があるエリアは南から入ってきた湿った空気が山にぶつかり猛烈な雨雲群が延々発生。収まることの無い豪雨モードへ。そしてその豪雨が収まるときは台風通過後。つまりこの先ずっと豪雨が続く可能性があるかも?
さらに台風10号進路の中心付近は風台風だけに猛烈な暴風を伴い大停電の可能性も。今回の台風10号は暴風だけではなく豪雨も懸念されます。何度も書きますが2024年台風10号は近年で最悪台風になりそうな予感しかしません・・・
逆に沖縄は日本で唯一台風10号の直接的な影響を受けない都道府県になるかも?台風慣れして対策も完璧な沖縄だけ台風の影響が少ないという皮肉です。。。