海抜0m/海から200m
なにせ海と陸との境界には高さ10mを越える防波堤があるほどの津波危険エリアでした。ただ津波警報が出たときは私を含めた周辺の人は全くその情報を知らず。店員さんにいきなり「入口へ避難してください」と言われ、訳が分からず移動。その後津波警報のことを聞いて入口に集められた客は2階の駐車場へ避難。平日もあって客は10数人と多くなかったものの、店員さんの的確な誘導が素晴らしかった。そのお店は・・・
ドン・キホーテ宜野湾店
結局、入店5分で実質「退店」させられたので欲しいものも買えずに帰ることとなりましたが、そこからの時系列が慌ただしいったりゃありゃしませんでした。その時系列は旧ツイッター/エックスでレポ済み。
#今日の沖縄#津波警報
— 離島ドットコム (@ritoucom) April 3, 2024
今日の時系列
9:00 津波警報発令
9:05 店員に誘導され2階駐車場へ一時避難
9:10 津波到達10時とのことで帰れる人は帰るようにお店が指示
9:15 本格的な避難開始
9:30 高台で海から離れたエリアへ避難(もともと用事ある場所)
10:00 那覇の高台まで移動
10:15 自宅戻り
避難警報が解除されたのが10時40分でしたが、個人的には予想到達時間の10時を少し越えたら戻ろうと思っていたので、ある意味予定通りに戻れました。
ちなみに途中避難した高台のお店は普通に営業していましたね。そもそも高台にあることはもちろんのこと、海とは距離こそ1kmしか離れていないものの、海との間に「米軍基地」があったのでいい緩衝帯にもなって津波警報が出ていても比較的安心して過ごすことができるエリアだったみたいです。逆に海沿いの某パルコ系SCは津波がモロにやってくる超危険エリアで、今回この高台のお店に用がなければSCは無視しますがその前の海沿いの道を通っていたかと思うとゾッとします。ちなみにその普通に営業していた高台のお店は・・・
メイクマン 浦添本店
沖縄各地にあるホームセンターですが、この浦添店が最も品揃えが良いので那覇からわざわざ行くことも多いです。っていうか那覇中心街からだとお隣・浦添の店舗も最も近いんですよね。何より店内に百均の「セリア」があって、ホームセンターついでに百均での買物もできます。そして津波警報の最中、見事に欲しいものも見つかりました。
しかしその時まだ9時台。津波到達時間「10時」まで時間があります。そのまま目の前の国道58号線を通れば那覇中心街までダイレクトなものの、米軍基地が緩衝帯になるとはいえ海の近くを通る道なので戻りは内陸の通称「パイプライン」という幹線道路を通りました。平日の午前という普段は車通りもそんなに多くない時間なのにパイプラインは大渋滞していました。しかも那覇から郊外へ向かう道だけ大渋滞。つまり低地(那覇)から高台(郊外)へ向かう車が、海沿いの58号線より安心できる内陸のパイプラインに集まっていた次第です。
そして那覇市内に戻り、まずは那覇市街の高台「那覇新都心」まで到達。その時間まだ10時。津波の予想到達時間ちょうどでしたが、タイムラグもあると思われその高台で15分ほど待機。高台の公園には多くの人が避難していましたが、別に高台なら公園じゃなくても変わらなくね?っと思って見通しの良い道路で西岸を見て待機していました。その間も防災無線/放送で「高台へ避難を」と連呼も、既に津波予想到達時間を過ぎているので説得力低し。帰る場所自体も少し高台なのでそこまで至る途中に海の近くも通りますが一気に移動。無事に戻れた次第です。
そして到着15分後には津波警報解除。気がつけば防災無線/放送も全く流れていませんでした。ただ避難している車は津波警報解除後もしばらくたたずんでおり、特に泊港にかかる泊大橋上は完全に港の大型トラック避難場所になっていましたね。確かに大型トラックが市街地へ避難したらさらなる大渋滞を引き起こしそうなので、橋の上への避難も分かります。
<泊大橋上にたくさんのトラック避難中の映像>
ちなみに津波自体は警報では「最大3m」の津波とあるも震源に最も近い与那国島で「30cm」、石垣島で「20cm」、宮古島で「30cm」、沖縄本島では特に津波は記録されていません。地震自体は震源が台湾東岸・花蓮のすぐ近海で深さは浅く、マグニチュード7.5とのことです。(先日の能登大地震はM7.6・東日本大震災はM9.0)
とにもかくにも外出中でしかも0メートル地帯で海の近くに居ての「津波警報」にはビビりました。でも店員さんの誘導と的確な予測情報により、特にパニックになることなく戻れたと思います。地震への警戒度が日本一低い沖縄ですが、津波になると海に囲まれているだけで警戒レベルは高いようですね。
でもすぐに車で避難しようとするのは大間違い。結果、どこも高台へ向かう道は大渋滞で、万が一その状態で津波来たら確実に助かりません。津波の時は基本「自力で上へ逃げること」。平面に逃げても逃げ切れません。市街地なら自由に階段を上ることができる高い建物への避難が鉄則です。今回も那覇へ戻る途中ではは常にすぐに上に昇ることができる建物を探していました。
とにもかくにも2024年4月3日午前の沖縄生活はどっと疲れました。。。
<2024年4月3日午前8時58分の地震情報>