
そーいえばかなり久しぶりの月を見た気がする。なにせ夏の沖縄は、朝晩は常に曇るのがセオリー。夏の空気で朝晩は大気が不安定になり、基本的に暗い時間は曇っているんですよね。夜中にスコールが多いのも、これが原因。なので夏の沖縄に来て満天の星空を眺めることができるのは、確率論から言うとかなり低め。特に梅雨明け直後は雲が多いので、ここ最近は月どころか星を見ることもままならなかった沖縄です。
でも今朝は、昨日の夕方のスコールのおかげで雲が一気に流れて、いい感じの月を眺めることができました。満月のまさに一歩手前でしたが、今朝の月はとにかく色が濃くてオレンジ色に輝いていましたね。
そして明日の夜は皆既月食。食の最大は「午後8時〜8時半」で方角は「南東のちょっと東寄り」。ただ水平線からは15度程度と、かなり低い位置の段階での月食らしいので、那覇のように東に高台(首里や識名)があると、那覇市街から望むのは厳しいかな(しかもビルも多いし)。個人的にも夜はあまり外に出ないですし、皆既なんちゃらはそんなに興味がないから覚えていれば見る程度。
むしろ明日や明後日の朝の満月の方が楽しみ(朝型なので)。
ちなみに今朝の沖縄・那覇は久しぶりに熱帯夜から解放。それでも最低気温「24.5度」と相も変わらず平年の6月後半の気候です。しかも今朝は完全無風で、気温が下がってもその空気が動かないので、結局暑いですw
しかし昨日は風はあっても根本的な気温が強烈。中でも波照間島では、5月なのに「34.0度」。もちろん5月として観測史上最高気温です。さすがの最南端の島でも本来なら5月はまだ梅雨時期もあって、これまでの観測記録でも33.0度。一気に「+1度」更新です(そもそも平均的な5月の最高気温は29度)。
しかもまだ1週間も残っているので、これ以上の気温を記録可能性もあるかもしれません。何より2021年の暑さが異常なのは、この波照間島の5月の観測記録を見れば一目瞭然!
波照間島の5月最高気温ランキング
1位 34.0度(2021/5/24)
2位 33.6度(2021/5/21)
3位 33.1度(2021/5/22)
4位 33.0度(2018/5/31)
5位 32.9度(2021/5/23)
6位 32.7度(2021/5/20)
6位 32.7度(2021/5/17)
6位 32.7度(2018/5/30)
9位 32.4度(2020/5/31)
9位 32.4度(2018/5/28)
トップ10のうち6つが既に「2021年」で埋め尽くされています!しかも他の4つの記録は全てこの先の日付(5/28以降)。5月の残り1週間の気温次第では、この5月の観測史上最高気温トップ10が「全て2021年で埋め尽くされる」こともあるかもしれませんね。
・・・どんだけ暑い5月なのさ!
もちろんこの状況は波照間島以外の島でも同様で、気温関連の数値はどの地域でも5月として観測史上最高レベルです。まぁリアルな梅雨明けが5月11日頃なら当然の話でしょうけどね(本来の梅雨明けはリアルでも6月・机上は6月後半)。最高気温はエリアによって記録更新にならないところもありそうですが、「月の平均気温」とするとほとんどの地点で「5月の観測史上最高」を記録しそうな予感。この先1週間で平均を下げるほど涼しくなってくれれば話は別ですが、無理でしょうね・・・
でも沖縄の気温は早い段階で暑くなることはあっても、絶対的な最高気温は35度で打ち止め。本土のように40度近くまで上がることは、理論上はなさそうです。本土の40度近い気温は、本土には高い山があってフェーン現象を起こした結果(高い山から吹き下ろされる熱風)。沖縄には高い山がないので、フェーン現象が起こらないが故に、本土ほどの最高気温にはならない次第です。
なので沖縄では絶対的な最高気温も2016年7月5日に下地島で記録した「36.1度」と、本土では普通の気温。さらにそれまでの沖縄最高気温は2001年8月10日に那覇で記録した「35.6度」と、沖縄では35度以上の猛暑日になること自体少ないんです。そういう意味でも昨日の波照間島の「34度」は異常の度を超えたものであることがわかると思います。
でも正直なところ、リアルな梅雨明けから2週間も経過すると、さすがに暑さに慣れてきました。沖縄で生活する身からすると、下手に涼しくなるよりもこのままの方が過ごしやすいんですけどね。
残り1週間の沖縄の気候。どっちに転がることやら・・・