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2015年08月24日

風速「71m」。八重山に直撃した台風15号。史上最悪かも?




2015年8月23日午後9時16分。石垣島の市街にある観測ポイントで、1年を通して観測記録更新となる最大瞬間風速「71.0m」を記録。まさに「史上最強」レベルの台風といえる台風15号。どうにか八重山は通過しましたが、その影響はまだ確認できませんが甚大なのは予想できてしまいます。島の人の話でも10年近く前に直撃して大きな被害が出た台風を今回は越えた!といいますからね。

今回の台風はとにかく進路が最悪で、まずは波照間島に直撃し、その後「八重山のへそ(中心)」と言われる小浜島の細崎あたりを直撃。八重山海域を抜けそうになったとたん進路を東へ変えて石垣島に長い時間中心付近が居座る状態に。ただ石垣島最接近後は少しだけ速度を上げたのが不幸中の幸いで、間もなく八重山は台風の雨雲からは抜けそうです。

ただ今回の台風15号は先の記録更新となった暴風がメインの「風台風」のようで、雨は石垣とかでは24時間で300mm近いものになりましたが、全般的には雨より風。そもそも石垣島の最大瞬間風速「71m」の70m超なんて沖縄でも滅多に聞かない数値。過去で最高は1966年09月に宮古島で記録した「85.3m」がありますが、その他でも1956年に那覇で記録した「73.6m」、1994年に与那国島で記録した「70.2m」、1977年に石垣島で記録した「70.2m」の4回のみ。しかもどれも2000年以前のもので与那国島以外は40年近く前の記録。つまり近年では明らかに「最強レベル」ということになる今回の台風15号。

停電も石垣島で全体の3/4の世帯で発生し、石垣島と与那国島以外の八重山の島ではほぼ全域で停電。そして朝の段階で台風15号は宮古島に最接近しており、宮古島や伊良部島、石垣に近い多良間島などでも停電発生中です。しかも当分海は大荒れですので物資などが不足すると思われますので、エリアによっては長期間の停電になるかもしれません。10年近く前に石垣島に大きな被害をもたらした台風の時も、石垣市街でも中心から離れた場所では1週間近く停電していたって言いますからね。

今回は石垣島だけでは無く八重山の全ての島(与那国島を除く)で停電していますので、完全復旧にも時間がかかりそうな気がします。何より停電以上に八重山の町、いや島そのものがどうなっているか心配です。もはや島の形が変わるのでは?というレベルの今回の台風。まずはライフラインの復旧を最優先にして欲しい次第です。

そもそも今回の台風は自衛隊派遣レベルだと思いますが、基地を造ることには積極的な「国」も災害時には沖縄の離島に対しては動きが鈍いのが事実。そもそも全国ニュースでも八重山がヒドイ状況になっているのに、報じられるのは「九州直撃か?」とかあさっての方向のニュースばかり。どうして沖縄や離島はおざなりになるんでしょうね・・・

ちなみに波照間島と小浜島に台風15号が直撃した瞬間の雨雲レーダー画像。これを見るとリアルに台風の目が確認できて、その中心に波照間島や小浜島があることがわかります。

波照間島直撃の瞬間
小浜島直撃の瞬間

とりあえず今日も宮古島から沖縄本島にかけて台風15号の影響がありそうなので、詳細情報はFacebookページツイッターで適宜レポートします。

そして台風が直撃した八重山の被害状況も徐々に入ってくるかも知れません。入ってこないことを願うばかりですが・・・

台風15号の目から推測した実際の進路

(台風関連の記事はコメント不可)
posted by 離島ドットコム管理人 at 2015/08/24-06:13 | 沖縄台風/災害情報
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