事故が起きたのは一昨日の「8月10日」の夕方。ニュースで知ったのは昨日でしたが、またしても離島の海で水難事故が起きてしまいました。
「伊良部島で兵庫の家族ら流され3人死亡」
場所は伊良部島の渡口の浜。そもそも渡口の浜ってビーチ内に防波堤があるぐらい波が高くなりやすい。しかも事故が起きた8月10日は台風13号の波がまだ残っている時期。渡口の浜も当然波は高かったと思いますが、当日の波の高さは2m。数値的には遊泳可能なものですが、ただ台風の余波が残っている時はこの数値以上の波、そして数値には表れない流れがあるので、できれば台風の余波が完全に消えるまでは流れがあるビーチでは泳いで欲しくないのですが・・・なかなかそれが分からないのが現実。
宮古でいえば伊良部島の渡口の浜、来間島の長間浜、それと宮古島の砂山ビーチや与那覇前浜も流れが意外と速くなるので要注意。でも最初の2つは特に流れが速いので少しでも白波が立っていたら遊泳は止めてほしい次第です。当日の事故の際も2mだと渡口の浜なら白波も見えていそうですが、それが危険であるサインだと知る予知も無かったのかと思います。
また宮古だけじゃなく八重山でも黒島の仲本海岸は左右の流れが速いので有名ですし、石垣島でも米原は潮が満ちると離岸流が発生するのでかなり流れが複雑ですし、慶良間でも流れが速いビーチが多い。
とにかく台風が最接近後の少なくとも「3日間」はできれば泳がない、ないし泳いでも湾状で波が入ってこないポイントなど場所を選ばない限りは気軽に泳がないで欲しい次第です。特にここまでにあげた「渡口の浜」「長間浜」「仲本海岸」「米原ビーチ」は事故が起きやすいビーチなので沖縄の中でも警戒レベルは最高だと思います。
でも今回の事故もライフジャケットを着用していなかったという点が一番の問題。流されてもライジャケがあれば溺れることはそうそう無いので、今回もライジャケさえ来ていれば犠牲者は出なかったと思います。
「安全な海はありません」
このことをどんな海でも常に頭に入れて頂ければ事故は減ると思います。特にこれからさらに台風シーズンが活発になるので遠くに居る台風でも、通過後でも、日本海域に台風がある限りは警戒レベルを可能な限り最大まであげて頂きたい次第です。
まずは亡くなられた方のご冥福を祈ります。
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