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2015年06月24日

実を言うと台風より厄介なプチ台風。奄美近海に居座っています。

実際に「プチ台風」という言葉は無く、あくまでこのブログで使っている「造語」なんですが、いわゆる気圧配置図には何も現れないけど猛烈な雨雲の塊をそう表しています。しかもその雨雲の形は渦を巻いていることも多く、雨雲だけを見ているとまるで台風のように思えるのでこういう表現を用いています。

ただプチ台風の特徴は雨雲群が猛烈なので雨はすごいのですが、風はほとんど無いんです。

まぁ気圧配置図に何も現れないので、気圧の谷も無いから風がながれないのかと思いますが、それでも雨雲群はまるで台風のように発達して渦を巻いたりしています。

その風が無いからなのか、このプチ台風の豪雨以外の特徴はとにかく動きが鈍い。

台風ってなんだこうだいって半日も待てば過ぎ去ることがほとんど何ですが、このプチ台風の場合は気圧も風も変わらないので雨雲群がずっと停滞する傾向があります。

その雨雲群が停滞しているのが沖縄の北に位置する奄美諸島。中でも奄美大島近海の雨雲は昨日丸々1日活発な雨雲群が停滞していて、この24時間の降水量で奄美大島の中心街「名瀬」では[204mm」という猛烈な降水量を記録。奄美南部の町「古仁屋」でも24時間で「170mm」、北部の「笠利」でも「140mm」とかなりの降水量。

しかもこの雨は今朝になってもまだ続いていますので、山や崖が多い奄美だけに土砂災害が心配です。去年もようやく奄美北部と南部を結ぶ国道58号線が復旧したばかりだったのに、この豪雨だとまたどうなるか心配です。

でも実際は奄美大島の豪雨もすごかったのですが、アメダスが設置されていない加計呂麻島や請島周辺に機能は猛烈な雨雲群が停滞。特に加計呂麻島は奄美大島以上にここ数年の豪雨で通行止めの道も多い状態だったのに今回のこの豪雨続きとなると、集落が孤立していないか否か心配になります。加計呂麻島の集落は小さいものがいくつも分かれており、その間を崖を切り開いた道で結ぶところも多いのでどういう状況になっているか気になる次第です。

ちなみに昨日は奄美大島南の徳之島もかなりの豪雨でしたが、そのさらに南の沖永良部島では一時的な雨という感じ。そして沖縄本島すぐ北にある与論島では24時間の降水量が記録上は「0mm」と、同じ奄美エリアでも状況がかなり違ってきているようです。


しかし今朝はそのプチ台風は未だに奄美近海に停滞していて、しかも雨雲範囲を徐々に広げて現在は与論島だけじゃなく沖縄本島北部にもかかろうとしています。

その結果、今朝の沖縄は雲が多め。雨が降りそうな感じは那覇では今のところありませんが、先の話のようにプチ台風ってとにかく動きが遅いのでこの状態はしばらく続くかもしれません。

今日も1日、奄美大島ならびに近海の島は雨が続きそうですね。沖縄本島でも先の話のように奄美に近い北部へ行けば行くほどそのプチ台風の雨雲がかかる可能性もありますので、今日は沖縄も空模様を注意せねば・・・

そーいえばまだ奄美エリアは梅雨明け発表されておらず、この豪雨を境に梅雨明け方向に向かうと良いですね。ちなみに奄美の例年の梅雨明けは「6月29日」なのでまさに今週末。期待しましょう。

まずは奄美エリアの豪雨が少しでも収まるように願うばかりです。

それにしても今朝も暑〜い沖縄です^^;;;
posted by 離島ドットコム管理人 at 2015/06/24-07:39 | Comment(0) | 沖縄台風/災害情報
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