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2015年03月01日

今更ですが「宮古琉家テノヒラ」。第2の瀬底リゾートに?

去年の夏過ぎから工事が中断されて気になって何度も足を運んでいたクマザ海岸に建設中の「クマザホテル」。正式名称「宮古琉家テノヒラ」でしたが、開発業者の「テノヒラ・リゾーツ(旧クマザホテル&リゾーツ)」は去年の11月末に民事再生法の適用申請していたんですよね。


スカイマークと同じ「民事再生」の適用申請。


でもスカイマークはドル箱の「羽田発着枠」があるのでまさに民間による再生の可能性が高く、現に多くのスポンサー企業が名乗りを上げていますが、このクマザに関してはなかなか厳しいでしょうね。何せホテルはその運営と建設形態が直結するので、簡単に他の企業が名乗りを上げて建設再開ってことにはなりにくいです。

しかも昨今の資材や人件費高騰に加えて、海のすぐそばの立地ということで津波対策基準が強化されてよりコスト高になって建設そのものが難しいので、完成していればまだ再生も可能でしょうか建設途中だと某離島のホテルと同じ道を歩まざるを得ません・・・


瀬底島の「瀬底リゾート


開発が社が破綻したのが2008年なのでもう7年も建設途中で放置状態。今のところ廃墟にならないように管財人なのかガードマン的な人を常駐させているようですが、もう7年ですからね。確かに以前も同じような状態で建設途中で放置された石垣島の「ホテルイーストチャイナシー」は見事に建設再開されて今は無事に営業していますが、あそこでも記憶の限りは放置期間は2〜3年。

イーストチャイナシーはビジネスホテルなので運営方法ははまりやすいものの、瀬底リゾートは大規模リゾートホテルなのでなかなか他の運営がはまりにくいですし、今回のクマザリゾートも高級リゾート路線なのでなかなか他の運営がはまりにくいと思います。

ただ瀬底リゾートよりはまだクマザリゾートの方が施設がコンパクトなので他の運営もはまりやすいものの、施設が完成していない状態なのでかなり厳しいと思います。

クマザリゾートも第2に瀬底リゾートの道を進んでしまいそうな予感が・・・

そもそもクマザといえばビーチに降りる前の集落にも某芸人絡みのパーラーがあって今はもぬけの殻になっていますよね。もちろんこの先にある某番組プロデュースの民宿も今は民家になっているのかな?

そういう意味ではこの「クマザ」はなんかイヤな感じが続いていますね。

しかもこのクマザエリアは伊良部大橋からは最も離れているエリアといっても過言じゃ無い(実際は東平安名崎は最も離れているけど)のでどうしても宮古の話題からも離れ気味のエリア。

もちろんクマザ海岸は素朴でいい海なんですが、瀬底ビーチ同様に廃墟が近くにあるとイメージがね。

ただ瀬底ビーチのように違法営業がはびこったり、自称ビーチ管理会社がのさばったりしていませんので、クマザに関しては自由に往来できますし、ホテルもビーチ入口からかなり先にあるので気にならないと言えば気になりませんが、瀬底リゾート同様に何年も放置されるのはちょっとね。

瀬底リゾートのようにガードマンを常駐させるレベルではないと思いますので、このままだと瀬底リゾートより廃墟になりやすいかもしれません。

うまく支援企業ないし他社が引き継いで完成されるといいですね。

クマザには他に宿泊施設がないので(やや離れた場所にトミエーがありますが・・・)、地域の活性という意味でもこのまま放置するよりは何かしら形にした方が島にもメリットはあると思います。


ただ元建築家の立場から見ても、ホテルのように運営と施設が直結するものを建設途中で受け入れるのはかなり厳しいかな?正直、高級リゾートなら建物は二束三文で土地メインで全部を買い取り、建物は全て撤去して計画し直した方がその後の運営を含めると安上がりになる可能性が高いです。立地は良いですし開発許可も一度取れているので、計画もしやすいと思います。

ただ破綻の原因にもなった「津波対策基準強化」がどの程度かですね。


クマザホテル開発業者破綻のニュース(2014年12月時点)
【概要】テノヒラ・リゾーツ(旧クマザホテル&リゾーツ)は2014年11月27日、那覇地裁に民事再生法の適用を申請。約2億円の負債。2008年9月に開発面積30000m2(レストラン/コテージ7棟)のリゾート開発許可取得。2011年3月着工。2011年11月開業を目指す。しかし東日本大震災の影響により地震/津波対策基準が強化されて設計変更によるコストアップ、建築資材の高騰などにより資金不足に陥る。


(コメント不可)
posted by 離島ドットコム管理人 at 2015/03/01-11:55 | 沖縄ニュース
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