
台風2号予備軍だった「94W」が今日の昼前には米軍情報で台風2号の一歩手前「TD02W」に認定。予想進路も出ています。でも台風2号になっても北上してそのまま大陸に上陸するようです。上陸してしまえば後は消滅するだけなので、台風2号は認定されても沖縄や日本への影響は無さそうです。
<備忘録>
台風2号「マリクシ」
フィリピンの言葉で「速い」
台風になっても沖縄方面に来ない理由はやっぱり夏の空気が沖縄まで広がっていることかと思います!
台風は夏の空気を避けるようにその縁を移動する傾向がありますので、台風2号が沖縄などがある東へ進みたくても夏の空気がブロック。夏の空気の縁に沿ってそのまま北上してしまう訳です。また台風1号もこの夏の空気に押し上げられるようにして北上しましたが、ある程度北上すると夏の空気の範囲外になるので北上せずに徐々に東へ。関東接近を回避できた訳です。そもそも北上に伴い台風としては消滅扱いになっていますが、台風1号本体の雨雲群はそのまま東へ移動することでしょう。
しかし本土にもともとあった梅雨前線と台風1号の一部が合体し雨雲群を活性化。本土では九州から東北まで大雨になっているようで、まるで「沖縄を除く日本全国が梅雨入り」の様相。
逆に沖縄は夏の空気が北上した結果、全域で梅雨明け後の空気感。八重山の波照間島では午前で「33.3度」まで到達。沖縄本島でも午前の名護で「30.3度」を記録し、比較的気温がまだ上がりきらない午前から高い気温になっています。ランチタイムにお湿り程度の雨が沖縄本島でありましたが、豪雨レベルではないので気温は下がらず。むしろ湿度が上がるので午後はかなり蒸し暑くなりそうな気がします。
ちなみに波照間島の5月の観測史上最高気温は2021年5月24日に記録した「34.0度」、2位が同じ2021年の5月21日の「33.6度」。そして3位が今日の午前で記録した「33.3度」になっています。午前でこの気温なので午後はさらに気温が上がるかもしれません。はたして観測記録にどこまで近づくか!?
いやはや完全に梅雨明け後の気候になっている沖縄全域ですが、台風情報のオマケでおおよそ描いた夏の空気の範囲がまさに理にかなっているようで驚きです。
台風の動きは夏の空気の範囲を可視化してくれますね。
沖縄はリアルな梅雨明け近しです!!