
台風16号の目。形こそ崩れているものの(正円が最も猛烈)、目がクッキリしたままでついに沖縄の緯度を通過。でも沖縄からは今後遠ざかるのみですが、そもそも今回は机上の強風域にかなり深く入っているはずの大東島でも大して荒れず。結局・・・
一度も強風域の風は吹きませんでした!
北大東島 最高平均風速14.5m/s
南大東島 最高平均風速10.9m/s
・・・普通の冬の方が風強いレベル(北大東島は計測ポイントが空港なので風を強めに観測もこの程度)。
ちなみに机上の台風強風域は「平均風速15m/s以上」。
いやはや、しつこいようですが机上台風情報の「強風域」とか「暴風域」とかの円は、本気で無意味です。そもそも進路も適当ですし、気象庁などの机上台風情報は見ない方がいいですよ〜(半ばフェイクw)。
台風情報は気象衛星画像や雨雲レーダー/ナウキャストを見て自分で判断するのが一番です。目安としては、気象衛星画像で雲の渦がハッキリしているのが「強風域」で、雲の密度が濃い(目中心の気象衛星画像では真っ白な部分・図では黒い部分)が「暴風域」って感じです。机上台風情報のようなコンパスで描いたような「正円」の範囲にはなるわけありませんんわ・・・
ちなみにこのブログで掲載している台風情報は、気象衛星画像・ナウキャスト・米軍情報を加味して自ら描いたもので、机上台風情報は一切加味しておりません(そもそもチェックすらしていませんw)。ここでの正円は自ら判断した「直接的な影響がある危険エリア」という意味で、日によってサイズ(範囲)も変えています。自らこうすることで、実際に台風が接近した際もパニックにならずに冷静に対処できる次第です(今回は強風域的な範囲も描いてみた)。
しかし今回は接近しなくても、本土の太平洋側への影響は大きそうですね。風の流れがとにかく最悪。どう見ても「特に危険そうなエリア」はヤバそうです。さらに今回は「伊豆諸島」が完全に台風中心の雲の中に入りそう。中でも伊豆諸島南部の「青ヶ島」は今回の台風で最も影響が大きそうです。もちろん沖縄同様に、台風に対する意識は高いでしょうし、対策も慣れているとは思いますが、今回の台風の威力、そして一番の問題はスピードが遅いこと。
例年の台風なら本土も伊豆諸島も車並みのスピード(時速50kmとか)であっという間に通過するのですが、今回はロードレーサーの自転車並みのスピード(時速30kmとか)になりそうなので、影響する時間が長引く傾向。ちなみに沖縄海域だとママチャリレベル(時速15kmとか)ぐらいが一般的なので、それ故に停電とかも起きやすいんですよね。
とにもかくにも「過ぎ去らない台風はない」ので、ピークのタイミングはひたすら我慢。無理しないことが台風時は鉄則でございます。本土の太平洋側の方は明日・明後日は無茶しませんように!
ちなみに日本海側からも雨雲群が接近していますが、台風次第でどういう影響があるかは読めません。合体して強力・巨大になるか減衰するか・・・
あと南の海域にも次なる台風のタマゴ「91W」もかなりヤバくなってきたので、今後も警戒したいと思います。
今回も本来なら「台風銀座」の沖縄が最も影響少ないのかな・・・