
まだ台風のしっぽは残っていますが、とりあえず沖縄・奄美エリアから台風7号は離れていきました。でも今回の台風は雨こそいっぱい降ったものの、被害はほとんど無かったと思います。最も気になる「風」も、南城市でこそ最大瞬間風速が40mを越えたものの、その他のエリアでは30m程度。真冬でも20m以上の風が吹く沖縄としては、30m台なら影響はほとんど無いと思います。
しかし昨日の那覇市街。台風の影響が目に付きましたが、どれも台風以外の明確な原因がありましたけどね。

これは那覇新都心の中心を走る幹線道路の光景。一見「真っ二つに折れた木」に見えますが、よーく見ると折れた部分が腐食している。つまり、もともと弱り切っていた木なので、折れても不思議ではないレベル。でもニュースとかではこういう絵だけを見せて、大げさに報道するんでしょうね〜。

この光景は何度も見ましたが、こちらもよーく見るとその原因がわかります。まず折れた部分はめっちゃ細い。さらにその折れた木がある場所は、比較的新しい公園ばかりでした。つまり、無理矢理持ってきて植えた木なので、大地に根付いていないので、元気がない木ってこと。これも折れても致し方なしのレベルです。

これは特殊。っていうか人災。国際通りとの交差点近くの光景ですが、デカイ鉢植えが転がっただけ。そもそも歩道を占拠するように置かれていたものなので、ずっと迷惑だった。これでようやく迷惑なデカイ鉢植えが消えて無くなってくれる。ある意味、台風に感謝。といってもこの除去に血税が使われるんでしょうが・・・
って感じでした。数値的なものについてはこんな結果に!?
<台風7号による沖縄・奄美の最大瞬間風速ランキング>
1位 #南城市 43.7m(時速換算157km/h)
2位 #渡嘉敷島 39.0m
3位 #宮城島 36.1m
4位 #外地島 35.5m
5位 #粟国島 34.5m
6位 #那覇市街 34.4m
7位 #伊是名島 32.7m
8位 #名護市街 30.4m
9位 #久米島空港 30.3m
10位 #辺戸岬 29.6m
11位 #与論島 29.3mちなみに私が実際の体験した台風で、最も風が凄かったのは、忘れもしない2007年7月13日の金曜日に南城市に直撃した「台風4号マンニィ」。那覇市街で最大瞬間風速56.3m(時速換算203km/h)という、とんでもないものでした。この時は、沖縄本島全域で大規模停電が発生し、那覇市街でも半分以上が停電。しかも復旧まで24時間以上もかかるレベルで、ホントにキツかった記憶があります。
しかし風だけで見れば、それ以上の台風はここ数年で何度も記録。与那国島では「時速300km」レベルのものも!?
・2015年8月の台風15号 石垣市街で風速71.0m(時速換算256km/h)
・2015年9月の台風21号 与那国で最大瞬間風速81.1m(時速換算292km/h)
・2016年9月の台風16号 与那国で最大瞬間風速68.8m(時速換算248km/h)
そういう意味でも、今回の台風の風は大したことがなかったと言えるのかもしれませんね。もちろん、慣れない人にとってはかなりのレベルかもしれませんが、私の場合はその50m超の風を経験したので、40m台ではまだまだって感じです。まして那覇市街で30m台なので、余裕でした。
そもそも今回の台風7号は、雨が多い「雨台風」の感じ。しかも水不足傾向だったので、このタイミングでの雨はホントに「恵みの雨」って感じでしたね。風がそこそこで、雨が多い台風は、渇水傾向になる夏の沖縄としては大歓迎です!
<台風7号による沖縄・奄美の24時間降水量ランキング>
1位 #奄美大島 184mm
2位 #辺戸岬 176mm
3位 #那覇市街 170mm
4位 #コザ 164mm
5位 #読谷村 162mm
6位 #南城市 155mm
7位 #国頭村 125mm
8位 #渡名喜島 111mm
9位 #粟国島 106mm
10位 #本部町 106mmそして台風7号は本土方面へ。
進路的には直撃こそ回避できるものの、台風って直撃よりもその東側の方が荒れるんですよね。直撃なら最接近する瞬間だけ大荒れになりますが、台風の東側は延々雨雲が抜けず、嵐の状態も長引くのが特徴。今回も最接近した久米島では雨も風も大したことは無かったのに、進路から離れた南城市で風が最も強く、さらに進路から離れた奄美大島で最も豪雨になりましたからね。
今朝の本土の豪雨も、台風に近い熊本より、離れた宮崎や大分、そして四国の方が豪雨になっています。本土は土砂災害が起こりやすいので、九州だけでなく、西日本全域で今日は豪雨に警戒が必要かと思います。また明日以降は東日本でも警戒が必要になってくるかもしれません。
しかし沖縄も台風が余計なものをいっぱい落としていってくれたので、本島ではまだ豪雨の可能性がありますし、宮古・八重山の近海にはこの海域で最も強烈な豪雨の雲を落としていきましたね。
さらに・・・
マリアナ諸島近海には、既に気になる雲があることはレポート済みですが、今朝はついに米軍情報で進路図が出るレベルに!?台風8号の可能性が出てきました。この海域で台風ができると、沖縄到達までに平均で7〜10日かかるので、またしても「海の日連休」に接近!なんてことも・・・
ホント、この「海の日連休」と、秋の「体育の日連休」は、台風の特異日なんですよね〜。
台風7号も気になりますが、沖縄では台風8号もチェックする必要が出てきそうです。この台風ブログ、しばらく休み無しっぽいです(/_;)
posted by 離島ドットコム管理人 at 2018/07/03-06:36
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