おそらく船の欠航で物資や人員がままならないのかと思います。なにせ本来なら昨日の「火曜日」に通常便が来るはずでしたが、台風直後だけに欠航。でも今日はその昨日欠航になったものが順延されて運航されるらしいので、これで島に物資や人員が整うかと思います。船の到着は午後2時過ぎですが、まだ海が荒れているので少し遅くなるかな?それでも今日の明るい時間のうちの停電からの復旧も期待できますので、沖電のスタッフならびに関係企業の方にはよろしくお願いしたい次第です。
私自身も記録的台風の直撃をモロに経験したことがありますが、何より辛いのがこの台風後の停電でしたからね〜。冷蔵庫の中のものもさることながら、とにかく水が止まるのが辛かった。もちろんトイレも使えません。事前にバケツやお風呂に水をためて置いても不自由さは変わりませんからね(沖縄の水道は水圧が低いので一度ポンプアップしたりしないと給水ができない住戸が多い)。
しかしその停電による影響以上に、島からの情報が沖縄本島でも一切入ってこないのが怖いです。与那国町のHPは相変わらず落ちていますし、テレビなどでもあまり報道されませんし、情報がないのが何より心配です。
分かる範囲だと民家10軒が全壊、27軒が半壊、300軒近くが一部損壊とのこと。でもこの数値は一見そんなに多く無いように見えますが、与那国島の世帯数は約800。1世帯1軒とは限りませんが、それでも全体の1/3の建物には何かしらの損壊を受けたと言うこと。しかももともと沖縄の家は台風に強い造りになっていて、今まで来た台風に耐えてきた訳ですが、今回はそれに耐えられなかったものがここまで出たという話。
まさに記録的台風だったということは間違いありません。しかもこの数値もまだ氷山の一角かもしれませんので、今後増えることはあっても減ることはないはず。
宿の一部損壊の話も既に聞いていますので、島の今後のことも考えると心配です。個人的にも毎年足を運んでいる島で、今年も4月に行きましたが、そのときはいつもの島で安心して過ごせましたが、今後はその頃とは全く違った状況になっているかもしれません。特にサンニヌ台/軍艦岩展望台は4月の際はできたばっかりで自由に展望できましたが、その後の台風で一部損壊し立ち入りで気無くなったようで、そこに今回の台風21号。風速60mまでは耐えられるような設計との話でしたが、先日の台風であっけなくその数値を超えましたし、そして今回のあり得ない風速80m。そんな風なんて想定することもないですからね。
何より台風時ですぐに想像してしまうのが風力発電の風車。与那国島にもありますので、あれが無事か否かが気になります。以前も与那国の風車がプロペラ部分が破壊されたこともありますし、宮古島に至っては丸ごと倒壊しましたからね。風力発電がある場所って吹きさらしの風が常にある場所だけに、台風時の影響も大きくなります。
また与那国島の景勝地でもある東崎や西崎も吹きさらしなので、個々にある展望台、特に東崎のものがどうなっているか心配です。既に度重なる台風で手すりとかかなり損壊していますので気になります。
次に島に行くのが怖くなります。今年の4月とのギャップを見るのが怖いです。
あとは県だけじゃなく国も含めて島に十分な支援をお願いしたい次第です。県に関しては昨日の午後になってようやく災害対策本部が開かれたようで、その後ヘリコプターなどで資材や人員を届けたらしいです。でもまだ根本的な復旧までは遠く、今日の船到着以降というものも多そうです。
少しでも早い復旧はもちろんのこと、一番は今後もう台風が与那国島など八重山には行かないでもらいたいものです。
ちなみに台風21号のその後。大陸に上陸後は消滅し、現在は熱帯低気圧になりましたが、今後は移動性低気圧になって本土に行きそうですね。あと台風21号が過ぎ去ってようやく気圧配置が安定したからなのか、台風22号のタマゴが明確になってきました。また23号のタマゴになりそうなものもできてきたので、まだまだ油断できそうにありません。先の話のように台風が発生しても与那国島にはしばらく接近しないで欲しいものです(/_;)
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