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2012年09月14日

近年の印象に残る台風。もしかすると今回の台風はここに入るかも?

今なお中心気圧が「900hPa」という超強力な台風16号ですが、ここ数年は大きな台風もあったものの、強烈な記憶に残るほどのものは沖縄本島に関してはあまり多くなかったような気がします。

ただこのブログで何度も話題にした「2007年7月の台風4号」はあまりに強烈で、それに比べるとあまり印象に残っていないというだけかもしれませんね^^ゞ

なにせあの時はまさに台風の中心にいて、台風の眼の中に入るのも経験しましたし、1階じゃないにもかかわらず、床上浸水するし、24時間以上も停電するし、外に出れば車が横倒しどころか表裏完全にひっくり返っているし、とにかく強烈な印象がありましたからね。


でも今回の台風16号はそれに匹敵する感じがしています。


確かに前回の15号もそんな印象でしたが、進路がやや東寄りになったので、那覇市街は台風の西側だったので、それほどの影響はありませんでしたが、今回はこのまま行くと沖縄本島全域が台風の影響が最も大きくなる「東側」になりそうなので、そういう意味でも今回の台風16号は15号とは違う恐怖を感じています。

なにせその15号の時も沖縄本島こそ台風の西側だったものの、やんばるや奄美諸島はもろに台風の東側になってしまい、記録的、いや観測史上最高の豪雨を記録しましたからね。


しかも今回はまだ海上での話ですが中心気圧は「900hPa」


その2007年でさえ海上では「930hPa」でしたのでこの数値を見るだけでもいやはや恐ろしいものです。まぁ中心気圧は北上するに伴って海水温が下がってくるので徐々にアップしてくるものの、それでもここまで一度気圧が下がると、アップしてもそんなに急激には上がらないので、かなり低い気圧のまま沖縄近海にやってきそうです(/o;)


ちなみに私が沖縄に住んでから経験した台風で印象に残るのは、先の2007年の台風4号とあと2つあります。

・2004年9月5日の台風18号(那覇空港が丸3日近く閉鎖)
・2006年9月16日の台風13号(西表島で最大瞬間風速69.9mを記録)
・2007年7月13日の台風4号(本島南部へ直撃し南部で大規模停電)


2007年のものに関しては今更ですが、ちょうど南部郊外に住んでいるときで、まさに台風のど真ん中にいましたからね。そりゃ印象に残りますよね。ましてこんな車の光景を見ると・・・^^;
180度ひっくり返った車の様子

2006年のものは八重山に直撃したものなので、実際に体験していないものの、その直後に八重山へ行って、島の木々の葉っぱが全て台風に飛ばされた無残な光景を目の当たりにしました。
葉っぱがすべて飛ばされた無残な木々の様子

そして2004年の台風に関しては、沖縄に住むために家さがしをしていてその帰りに直撃に遭い、那覇空港が2日間閉鎖。私自身も予定より2日も多く那覇に足止めになって、本来私がメインで発表する重要な会議をすっぽかした経験があります(笑)。2日間も閉鎖になって3日目も夜遅くまで欠航になった空港のすさまじい様子はこのブログでも紹介しましたよね^^ゞ
3日欠航したあとの凄まじい那覇空港のロビーの様子


その前だと2003年9月10日に宮古島に直撃した台風14号。


この台風は宮古島の西平安名崎の風力発電をなぎ倒したことで有名ですが、それ以上にこの台風は宮古島近海で迷走し、どんどん発達してピークに達した頃に宮古島へ移動。そして記録的な被害を宮古島にもたらしたものでした。なのでこの台風は宮古島の人は一生忘れることができないものなのかと思います。最大瞬間風速も「74.1m(時速267km)」に達し、風車だけじゃなく宮古島の大半の電柱をなぎ倒していきました。


最低気圧は「912.0hPa」。


陸上における中心気圧が低い台風では歴代第4位に相当するものだったんです。ちなみに1位は1977年の沖永良部台風の「907.3hPa」。2位も1959年の宮古島台風で「908.1hPa」で3位があの有名な室戸台風の「911.6hPa」とのこと。あの2003年の宮古島を襲った台風は最低気圧だけを見ればあの室戸台風に次ぐものだったんですよね。

ちなみに過去の歴代陸上で中心気圧が低かった台風で先の2004年の台風18号は第10位で2006年の台風13号は第10位に入っていました。そりゃ記憶に鮮明に残るはずです。でも2007年7月の台風4号は上位には入っていませんが、あれは数値的なものより実体験という意味で強烈な印象になっています(/o;)

<過去の陸上における中心気圧が低い台風>
01位 907.3hPa 沖永良部台風(1997年台風9号・沖永良部島)
02位 908.1hPa 宮古島台風(1959年台風14号・宮古島)
03位 911.6hPa 室戸台風(1934年・室戸岬)
04位 912.0hPa 2003年台風14号(宮古島)
05位 916.3hPa 枕崎台風(1945年台風16号・枕崎)
06位 918.0hPa 第2室戸台風(1961年台風18号・奄美大島名瀬)
07位 922.0hPa 1930年台風(名称なし・南大東島)
08位 923.5hPa 1963年台風14号(石垣島)
09位 923.8hPa 2006年台風13号(西表島)
10位 924.4hPa 2004年台風18号(名護)


ちなみに現在の海上における台風16号の中心気圧は「900hPa」ですが、海上に関しては過去に900hPaを切るものも多く、歴代最低気圧はなんと「870hPa」。といってもその後に南西諸島に接近した際は920hPaぐらいまで戻りましたが、はたして今回の「900hPa」は沖縄に最接近する頃にはどのぐらいになっているんでしょうね。

できるだけ最低気圧が上がって少しでも影響を小さくしてほしいものですが、こればかりは人の手ではどうしようもないので、あとは見守るだけですね(/o;)


とにもかくにも先の歴代順位に入らないレベルまで落ち着いて、影響を最小限にしてほしいと願うばかりです。


あとはどこをどのタイミングで通過するかですね・・・


今なら台風準備も避難も間に合いますので、どうかメディアではもっと多く台風情報を流してほしいものです。沖縄のメディアはローカルニュースが流れるのは正午ちょっと前の数分と、午後6時15分〜7時までのほんのわずかなので、どうか全国ニュースでも台風16号に対する情報をもっと流してほしいものです。
posted by 離島ドットコム管理人 at 2012/09/14-14:42 | Comment(0) | 沖縄台風/災害情報

900hPaって・・・そして台風16号の進路は米軍予想が的中?



台風16号の進路も気になるところですが、その勢力が驚きの数値になっています。


「900hPa」


この「hPa」が低ければ低いほど強力な台風ということになり、平穏時は1010hPa前後で、一般的な台風の場合でも950hPaでも強力なのに、それをさらに越える「900hPa」って、ここ最近ではあまり見たことがない数値になっています(/o;)

この「hPa」が低ければ低いほど中心付近の平均風速も最大瞬間風速も強くなり、現在の予想では中心付近の最大風速が「55m」で最大瞬間風速が「80m」!

時速換算すると最大風速で時速200km、最大瞬間風速で300kmというレベル。もはや車でも感じることができない風速で、窓が開かない新幹線でどうにか体験できる速度の風。

まぁ沖縄近海まで来れば多少は海水温が下がるので勢力も落ちるかもしれませんが、それでもここまでアップすると落ちてもまだ強力な台風であることは間違いないと思います。

2007年7月に沖縄南部に直撃し、那覇を初めとする本島南部を大規模な停電にしてしまった台風4号でも最低気圧は「930hPa」で最大瞬間風速も「56m」だったので、万が一今回の台風16号がこの勢力のまま沖縄本島に接近したらどうなるか・・・

恐ろしくて想像すら出来ません(ToT)

ちなみに2006年のまさに今時期(2006年9月16日)に沖縄へ最接近した台風13号の時は、最低気圧は「919hPa」で最大瞬間風速は西表島で「69.9m」というとんでもない記録を残しています。

なんお因縁か、今回の台風16号も最接近が予測されているのが同じ9月16日で、おそらく中心気圧もこの2006年のものに匹敵するレベルで最接近しそうな気がします。


そして予想進路。

結局、米軍予想がほぼ的中しそうで、気象庁やWNIなどの予測は外れて、沖縄本島ないし久米島近海に最接近しそうです。予想到達時期は先の2006年のものと同じく9月16日。時間としてはまだわかりませんが、下手すると16日の昼間に大きな影響を受けるかもしれません。

16日は連休のど真ん中なので、沖縄旅行にお越しの方も多いと思いますが、気象だけはどうすることもできませんので、あとは適宜ご自分で判断願いたい次第です。

でも16日の日中に最接近なら15日の飛行機はどうにか運航しそうですし、17日の飛行機もどうにかなるかもしれませんね。でも台風の直撃を受けに行くためだけに沖縄へ行くのはちょっとね・・・^^ゞ

あくまでご自分の旅行なのでご自分で判断願いたいですが、可能なら・・・


この連休中は沖縄に来ない方が良いと思います(/o;)


特に15日に来て17日に帰るというスケジュールの場合は、先の話のように、記録的な台風の中に飛び込みに行くようなものなので、楽しめるか否か以前に自分の身の危険もありますので、止めた方が良いかもしれません。

それ以外のスケジュールの場合でも、16日は外に一歩も出ないことがオススメです。15日のうちに食料、水、懐中電灯、携帯充電用の予備バッテリーなどを用意して、台風やその影響で起こりうる停電に対して準備しておきましょう。

またもともと16日に沖縄入り予定だったかたは、まず飛行機は飛ばないと思いますので1日延期可能なら17日からにすると少しはマシかもしれません。といっても台風の後は天気が回復しても海は2日は荒れていますので、泳ぎは厳しいかもしれませんけどね。

また台風の西側の位置する宮古や八重山では、台風16号による大きな影響は少なそうですが、それでもここまで強力な台風だとその影響範囲も広くなりそうなので、注意した方が良いと思います。


それと沖縄以外でも今回は本土の西側を台風16号は通過しそうなので、台風の東側から湿った空気が本土に入り込み、太平洋側のみならず日本海側でも秋雨前線がやってきそうなので、西日本では大雨に要注意だと思います。西日本の場合は連休最終日の17日あたりに大きな影響がありそうなので、こちらも台風の情報には注意した方が良いと思います。

さすがに東日本まで影響は無いかと思いますが、それでも太平洋側は本土全域で波が高くなると思いますので、この連休の海遊びは沖縄のみならず本土でも注意して下さいね。


さて、明日からの連休の沖縄。

まさに「嵐の連休」という印象になりそうですね。

9月16日。

はたして沖縄本島および久米島など本島西部の離島への影響はどのレベルになるのやら・・・

16日は出来る限りの情報を発信できればと思います。


台風の影響がありそうな場合の旅行計画の組み方(参考)

<コメント投稿は可能ですが、承認作業ならびに返信はしばらく停止します>
posted by 離島ドットコム管理人 at 2012/09/14-08:52 | Comment(0) | 沖縄台風/災害情報
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