今回の台風15号はとかく直撃した沖縄ばかりが報道されていますが、実際は台風の影響はその中心よりむしろ東側の方が影響が大きい場合が多く、まさに今回は台風のその東側がかかった奄美諸島に大きな影響をもたらしています。
奄美諸島のなんと6割が停電しているらしいですからね。
しかも台風15号の活発な雨雲の中心も奄美諸島全域にかかっていて、停電のみならず土砂災害の恐れも沖縄よりはるかに奄美諸島の方が危険性が高いと思います。
ですので奄美諸島の方は既に大部分が停電してしまっていると思いますが、土砂災害の危険性もとても高くなっていますので、電気がまだ残っている施設へ避難することをおすすめします。とかく奄美は山が多いですし川もあるので沖縄よりも土砂災害が起こりやすいので、まずは安全な場所への避難をおすすめします。
さすがに土砂災害の危険地域は判断できませんが、停電している範囲などの情報はネットなどで調べることが出来ますので、このブログでその詳細をお届けできればと思います。なおこれらの情報は各電力会社が発表した情報を元にしていますので、その算出基準は電力会社によって異なるかもしれませんので、あくまで参考程度にお考え下さい。
■奄美諸島の停電状況(午前8時)
<奄美大島>
・奄美市 33000軒中 9300軒(28.3%)が停電(奄美大島中心街)
・大和村 1400軒中 1200軒(87.4%)が停電(奄美大島西北部)
・宇検村 1700軒中 1700軒(100%)が停電(奄美大島西部)
・瀬戸内町 8400軒中 4200軒(49.5%)が停電(奄美大島南部および離島)
・龍郷町 4500軒中 2500軒(55.9%)が停電(奄美大島北部)
<喜界島>
・喜界町 6400軒中 6200軒(97.3%)が停電
<徳之島>
・徳之島町 10000軒中 7000軒(70.5%)が停電(徳之島東部)
・天城町 5200軒中 4400軒(84.9%)が停電(徳之島西部)
・伊仙町 5400軒中 5400軒(100%)が停電(徳之島南部)
<沖永良部島>
・和泊町 6600軒中 6600軒(100%)が停電(沖永良部島北部)
・知名町 5500軒中 5200軒(93.1%)が停電(沖永良部島南部)
<与論島>
・与論町 4500軒中 3600軒(81.4%)が停電
■沖縄本島/周辺離島の停電状況(午前8時)
・伊平屋村 700戸(伊平屋島の我喜屋/島尻/野甫/前泊/田名)
・伊是名村 500戸(伊是名島の仲田/伊是名/勢理客/内花/諸見)
・国頭村 600戸(佐手/辺野喜/謝敷/宇嘉/宜名真/辺戸/奥/楚洲/宜名真/比地)
・大宜味村 100戸(押川/饒波/田港/上原)
・東村 700戸(慶佐次/有銘/高江/宮城/川田/平良)
・今帰仁村 2500戸(古宇利/兼次/平敷/謝名/仲尾次/与那嶺/諸志/今泊/天底/勢理客/上運天/玉城/呉我山/崎山)
・本部町 300戸(伊豆味/嘉津宇/瀬底)
・名護市 2100戸(二見/屋部/勝山/中山/天仁屋/源河/喜瀬/許田/幸喜/運天原/済井出/大東/名護/我部/屋我/真喜屋/川上/仲尾次/嘉陽/三原)
・恩納村 600戸(喜瀬武原/安富祖/名嘉真)
・宜野座村 300戸(宜野座/惣慶/松田)
・金武町 200戸(屋嘉/金武)
・伊江村 1600戸(伊江島の東江前/東江上/西江上/川平)
・読谷村 1000戸(儀間/宇座/波平/古堅/渡具知)
・嘉手納町 1600戸(水釜/兼久/嘉手納)
・沖縄市 200戸(宮里/大里)
・うるま市 1100戸(東山本町/石川伊波/石川/石川山城/与那城)
・北谷町 400戸(美浜/上勢頭)
・那覇市 200戸(上之屋)
・渡嘉敷村 100戸(渡嘉敷島の渡嘉敷)
・座間味村 400戸(座間味島/阿嘉島/慶留間島の座間味/阿佐/阿真/阿嘉)
・久米島町 100戸(久米島奥武島)
・豊見城市 400戸(高嶺)
・糸満市 600戸(兼城/喜屋武/照屋)
・南城市 400戸(玉城/知念字久手堅)
・八重瀬町 200戸(志多伯/具志頭)
※引用元
・九州電力
・沖縄電力
2012年08月27日
台風15号。本島北部に直撃。名護から本部へ抜ける。

台風15号は中心気圧を910hPaまで発達させて沖縄本島に直撃と言うことでとても心配でしたが、とりあえず最接近は終わって、あとは遠ざかる方向になりつつります。
台風15号は沖縄本島の名護東岸から上陸して本部半島を縦断して西の海域に抜けたようです。
そのため、沖縄本島では北部を中心に停電した地域が多く、午前6時現在で17500世帯が停電中とのこと。中でも今帰仁村で2500世帯、名護市で2300世帯と範囲も広く、他でも伊江島は総世帯数が2100世帯のところ1600世帯が停電しており、那覇市でも上之屋など新都心周辺で200世帯が停電しているらしいです。
でも今回は台風が本島北部を通過したので、南部の那覇市街への影響は2007年7月の台風4号ほどではなかったですが、今のところ最大瞬間風速は那覇市で「38.5m」を記録しており、北部では国頭村で「33.8m」と思いの外強くはなかった模様です。
そのため停電範囲も当初の懸念されていた規模より小さかったのかもしれませんね。
しかし台風は最接近時よりむしろ通過後の方がいわゆる「吹き返しの西風」がさらに強く吹き荒れるので、まだまだ油断は禁物です。
ただ雨雲は台風の東側を中心に形成されているので、台風の南側に入った沖縄本島は猛烈は豪雨は徐々に落ち着いてくるとは思いますが、逆にその台風の東側の雨雲がかかっている奄美諸島は猛烈な豪雨になるかと思います。特に奄美大島や徳之島など奄美でも北寄りの島では猛烈な豪雨が長く続くかもしれません。
またその活発な雨雲はもしかすると九州にもかかる可能性がありますので、台風15号の動向には九州の方も注意した方がいいと思います。とかく九州には山がありますので雨雲もさらに活発になる場合もありますし、何より山や川があるので河川の増水や土砂災害などげ懸念されます。沖縄を直撃した台風を他人事だとは思わないで、しっかり対策を施すことをオススメします。
そして何故かまだ台風14号。
なんと一度台湾西に抜けた台風14号がUターンして沖縄方面へと戻ってきそうなんです。
なんでこういうルートになったのかは理解しがたいものがありますが、現時点での予想進路だと与那国島あたりを通って北上していきそうです。
おそらく台風15号が沖縄に最接近して、そのまま14号を引っ張っていった結果かもしれませんね。もしかすると台風15号がいなければそのまま西に抜けた可能性も高かったかもしれません。
今回の台風15号の影響は比較的少なく済んでいる八重山でしたが、もしかするとこの台風14号の影響を再び受ける可能性がありますので、特に欠航続きの波照間便は心配になります。
台風14号をチェックし始めたのが8/19。
既に丸々1週間が経過。
そして現在台風15号が沖縄海域を通過中で、その後も台風14号が再来するとなると、まだしばらく沖縄海域の海は荒れ続けているかもしれません。
台風の暴風雨などの直接的な影響もさることならが、この沖縄海域の海が荒れ続けていることによる船の欠航もとても心配になります。ちかく船しか移動手段を持たない離島に関しては船が欠航すれば物資も不足しますので、島の生活への影響は必至ですからね。
とにもかくにも台風15号も14号の再来も迷走や停滞することなくそのまま北の海域へ抜けて欲しい次第です(/o;)
ちなみに昨日は本土でのマラソン大会参加のために台風レポートが全く出来ませんでしたが、今日はライブカメラや気象情報をベースにお届けできると思いますので、停電している地域などにも役立つような情報をこのブログやツイッターでお届けしたいと思います。
どうか被害が広がらないように願うばかりです。。。
迷ったときはまだ行く意志がある証拠!相談する前にこちらをお読み下さい。
台風が心配なのはわかりますが、コメント書込前にこちらをお読み下さい。
posted by 離島ドットコム管理人 at 2012/08/27-07:58
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