
前回の八重山旅行の小ネタではなく、同じ2008年ですがもう少し前の小ネタを今回はアップしたいと思います。2008年の春に宮古島へ行った際に参加したツアーです。
パンプキンホール。パンプキンホールとは保良泉にある鍾乳洞なので、俗称で「保良泉鍾乳洞」とか「保良洞」とか「保泉洞」とも言うらしいです。でもパンプキンホールやパンプキン鍾乳洞の方が言いやすいしわかりやすいですからね。まぁどっちでも良いのですが、個人的にはパンプキンホールと呼びたいと思います。
ちなみに私は見ていないのですが、テレビで何度か紹介されたらしいですね。そのパンプキンの上から飛び込むと願い事が叶うとか叶わないとか^^;。個人的にはおおよその位置は知っていたので、フリーで行っても良かったのですが、洞窟の奥深くまで体験したかったので、あえてツアーで行くことにしました。保良泉鍾乳洞ツアーはいくつかありますが、いろいろ調べた結果、保良泉の入口にある「海宝館」で行っているツアーが比較的お得そうだったので、そちらを利用することにしました(ランチ無しでレンタカーで行くと5000円でした)。ここなら海宝館の駐車場や施設も使えるし、しかも海宝館の中も無料で見学できるらしいので、単独では見に行くことがなかった海宝館も眺めることが出来ると思って参加しました。でもあとでもっと安いツアーを発見してしまったのですが、結果的に満足できたのでOKでしたけどね。
■パンプキンホール ツアーショップ・
海宝館ビーチボーイズ(\6800・ランチ付き・徒歩)
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ブループラネット(\4000・徒歩)
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アイランド ワークス(\6980・ランチ付き・徒歩)
まずは海宝館裏の事務所で着替えなど各種準備。マリンシューズなどはレンタル可能なので水着さえ持っていけばツアー参加はOKかも?鍾乳洞までは基本的に徒歩で行くのですが、途中のイノーなどでシュノーケリングもさせてくれるらしいので、シュノーケルやマスクも準備します(フィンまでは必要無さそう)。でもあくまで「事務所」っていうか「倉庫」的な場所なのでダイビングショップのような期待はしないでくださいね^^;
そしてツアー開始。
まずは高台の海宝館から保良泉ビーチまではトラックの荷台に乗って下っていきます。一般車は手前の駐車場までしか行けませんが、今回はその奥のプール近くまで行くことが出来ました。でもプールまでついたところでそこで何を準備する訳でもなく、そのまま鍾乳洞へ向けてスタート!どの方向へどの程度進むかは内緒ですが、この日は大潮の干潮時を狙って参加したのでほぼ道は干上がっていて歩きやすかったです。でも小潮や長潮などの潮が引かない日や大潮や中潮でもあまり浅くならない時期だと歩いていくのは難しかもしれません。その場合は多少料金が高いですがカヌーツアーで行くか、また大潮の干潮時などを狙ってツアーに参加するといいでしょう。基本的にこの海域は外洋に面しているので潮が満ちているときに泳いでいくのはかなり厳しいと思いますので(泳いだ経験有り!)。
ちなみにこのツアーはその鍾乳洞まで歩く途中のイノーでも海の生物をいろいろ教えてくれるので、独学だった私にはとても新鮮でした。その詳細は実際にツアーに参加して聞いてみてくださいね。でもカヌーツアーよりイノーツアー(徒歩ツアー)の方が途中でいろいろ見学が出来るので楽しいと思いますよ。しかも安いし(笑)。
そして鍾乳洞入口に到着。正直、普通は気づかないかもしれない入口の大きさでした。しかも鍾乳洞入口までは歩いていけますが、実際に鍾乳洞に入るには泳いで入らないと行けません。入口の穴はそんなに大きくはないですが、海の中に沈んでいる部分はかなり大きいので(深いので)、この鍾乳洞入りする瞬間のみ、頭から濡れることとなります。しかも鍾乳洞からは真水も流れ出していますので、夏場でも水はかなりひんやりしています。ちなみにこの入口の穴は大潮の満潮時は完全に隠れちゃうかな?って感じで、外からの明かりはこの穴からしか望めないので、穴が小さいと鍾乳洞の中もかなり暗いかもしれません。でも今回は大潮の干潮時を狙ったので穴も大きく、鍾乳洞の中も最初は比較的明るかったです。まずは鍾乳洞は神聖な場所なので一礼してから鍾乳洞の入口にエントリーです。
そしてパンプキン♪
まさにカボチャ!って感じで鍾乳洞に入っていきなり感動してしまいました。正直、この入口部分だけでも満足!ってほどの感動でしたよ。でも本番はこのパンプキンを登った奥にあるらしく、予備知識無しで参加したのでこのパンプキンの先がどの程度あるのかまったく知らなかったので、かなりドキドキしながらパンプキンを登っていきました。ちなみにこのパンプキンまでは外の光が入ってきますのである程度は明るいですが、その上は真っ暗なので個人で行くのは正直無理かと思います。ツアーに参加してガイドさんにライトを当ててもらって行かないと先が全く見えないと思います。ですので万が一フリーで来ても、この入口部分だけにして奥には行かないでくださいね。長い年月をかけて形づくられた鍾乳石を破損したりしたらえらいことになりますからね。よろしくお願いいたします。

ツアーガイドに行き先を照らしてもらいながらパンプキンの上に出ると、その奥はまさに別世界でした。先は真っ暗なのですが想像以上に奥が深いような感じでしたね。しかも徐々に登っている感じでかなりワクワクするような光景でしたよ。しかも足下の鍾乳石はとてもキレイだし、自然の造形美の素晴らしさにまた感動!って感じでした。おそらく湧き出る水によってこのような形状になったのかと思いますが、鍾乳石が形づくられるにはとても長い年月がかかるはずなので、その歴史にも感動しましたね。

ちなみにその流れ出している水はもちろんしょっぱくはなく、むしろ飲めるレベルらしいです(飲料水の基準値をクリアしているか否かはわかりませんが)。とにかく「透明」って感じで濁りはまったく感じられませんでした。もともと宮古の水はこの洞窟に流れ出してくるように浸透水なのでとても美味しいという話でしたが、もちろんこの鍾乳洞の水も浸透してきたものなのでとても美味しかったですよ。しかも夏なのに冷たかったし、この水でかき氷やカクテルでも作ったら美味しそう〜!って感じでしたよ。

徐々に奥に進んでいくと鍾乳洞を登っている感覚なんですが、あまりに回りが真っ暗なのでどの程度登ったか全く分からなかったです。ガイドさんのライトもかなり先まで照らせるものだったのですが、それでも照らし切れないほど奥が深かったです。でも徐々に鍾乳洞を登っていくと天井部分も徐々に迫ってきて、天井部分の鍾乳石が間近に見ることが出来る位置まで来ました。間近で見る鍾乳石はとてもキレイで、しかもこの鍾乳石が1mm伸びるのに30年かかると言われていますからね。なのでこの鍾乳洞のみならず他の鍾乳洞でも鍾乳石には絶対に触らないでくださいね。万が一折りでもしたら・・・何百年、いや何千年の損失になりかねませんので注意してくださいね。ちなみにそんな鍾乳石の中にはものすごい細い鍾乳石もあり、一見ロープのように見える物もあって楽しかったです。この鍾乳洞ツアーはかかった金額以上の価値はあるな〜って思えるような光景が広がっていましたね。

そして洞窟の奥には豊富な水が流れ出している場所もあって、そこはまさに「シャワー」という感じで大量の水がわき出していました。他の場所でも流れ出ている場所はありましたが、ここまで大量だったのはこの写真の場所だけだったかもしれません。ガイドさん曰く、この滝のような湧き水に打たれると願い事が叶うとか叶わないとか(汗)。とりあえず私もこのシャワーに打たれてきましたがあまりの冷たさに願い事を思い浮かぶ余裕すらありませんでした(笑)。でもこの水があったからこそこの鍾乳洞が形づくられていると思うと、まさにこの鍾乳洞の源を感じた次第です。

天然のシャワーに素晴らしい鍾乳石など、パンプキンホールの奥まで堪能したところで入口へ戻ることとします。山登りもしかりなのですがこの鍾乳洞も行きはそんなにきつくないのですがやっぱり帰りが厳しいですね。滑りそうな場所は多いですし、下手に鍾乳石に触れることが出来ないので、下っていくのはかなり苦労しました。でも遠くに入口から漏れる光が見えたときにはすごく嬉しかったですね。それほどこのパンプキンホールの中は真っ暗でしたので。そして入口部分のパンプキンの上へ。ここから願い事をしながら飛び降りると叶うという話もありますが、まぁ奥の水浴び同様、鍾乳洞は神秘的なものなのでどちらも正しいかもしれませんね。でも真っ暗な中をパンプキンの一番上から飛び込むのはさすがに恐怖だったので、私は中段部分から飛び込みました。どのみち鍾乳洞の奥まで行くと、パンプキンの上だろうと中段だろうと飛び込まないと戻ることは出来ませんので、必然的に飛び込むことになると思います。
そしてどぼぉーーーん!やっぱりひんやりしていました。そういえば鍾乳洞の中は湿気はすごかったですが、あの水浴び以外は特に全身は濡れていませんでしたからね。鍾乳洞そのものはひんやりしていたので、飛び込んだ際はかなり水が冷たく感じられました。でもガイドさんが下からライトで照らしてくれたので飛び込めたものの、真っ暗だったらかなり怖かったと思います。そういう意味でも強力なライトを持ってきてくれたガイドさんがいないと奥まで行くのは無理だな〜って思いましたね。
鍾乳洞入口の深場をひと泳ぎして外の世界へ戻りましたが、あまりに洞窟の中が真っ暗だったので明順応するのにかなり時間がかかりましたね。外の光がまぶしいのなんのって。そして鍾乳洞から出たあとも感謝の意を込めて一礼してスタート地点へ戻ることとします。その途中のイノーで泳がせてくれたりしましたが、いかんせん大潮の干潮時。深くても腰までの水位しかなかったのであまり「泳ぐ」って感じではありませんでした。でもその帰り道でもイノーで行きとは違った発見とかあってまた楽しかったですね。イノー探索はやっぱり詳しい人が居ると居ないとでは全く違いますね。今回は正直久しぶりに「ツアー」的なものに参加したのですが、ホントに満足できましたね。やっぱり海は奥が深いな〜って実感しましたよ。
そして保良泉ビーチへ戻りましたが、ビーチにはシャワーなどもありますし、また海宝館に戻ってシャワーを浴びることもできますが、まずは保良泉ビーチの無料で入れるプールへドボーーーン!シャワーよりこっちの方が手っ取り早かったです。しかも防水デジカメの潮抜きもしないとならないので、この淡水プールはかなり重宝しましたね。ホント、保良泉のプールが無料なのには毎回驚きますね。いいの?って感じです。
帰りはまたトラックの荷台に乗って海宝館まで。シャワーなどもあるらしいですが、私は先のプールにドボンで十分だったので、水分を拭き取るだけにしてしまいました。どのみち放っておけば水着も乾きますし、乾けば普段着ですからね(笑)。ちなみにシャワーブースは見ていませんがシャンプーなどがあるか否かはわかりませんが、ドレッサーは無かったと思いますので、あくまで海で遊んだあとと同じような状態になるとお考えください。
その後は海宝館の中を無料で見学できるらしいので、のんびり見学してきました。正直、海宝館の展示コーナーだけなら来なかったと思いますので、ツアーのついでだったのでいい機会でしたよ。中は貝殻とか海の生物とか予想以上に広かったですね。貝拾いが好きな人にはかなり楽しめるかもしれません。ものすごい大きな貝とかもありましたからね。意外と楽しめましたよ。そして海宝館の展示コーナーを出るとお土産コーナー。貝に関わる様々なグッズがあるのでこちらもかなり楽しかったです。ストラップとかミサンガなどもありましたし、定番の宮古土産もありましたよ。あとその先には貝細工の工作コーナーがあって、どうやら体験施設としてもこの海宝館はあるみたいですね。そういう意味ではスケジュールをうまく調整すれば、鍾乳洞ツアーを含めて1日遊べるかもしれませんね。保良泉ビーチで海水浴をして、鍾乳洞ツアーに参加して、海宝館を見て、貝細工を体験する。しかもレストランも併設されていますので、食事にも事欠きませんからね。
そんな訳で、ホントにホントに久しぶりのツアー参加でしたがとても楽しむことが出来ましたよ。パンプキンホール自体も他ではなかなか見ることが出来ないものなので、お金を払って見る価値は十二分にあったと思います。他の鍾乳洞とはひと味もふた味も違いましたからね。同じ鍾乳洞を見るのにお金を払うなら断然この「パンプキン鍾乳洞」って感じでしたね。
長い文章になっちゃいましたが(携帯でお読みの方には申し訳ない!)、それだけ満喫できたということかな?って思います。でもこの鍾乳洞ツアーは時期的なものもありますし、また潮の干満など日にちや時間によっても左右されますので、もし参加したいと思われる方は事前にツアー開催ショップにお問い合わせくださいね。でも基本的には一部で泳ぐことにもなりますし、また水温のことも考えると4〜10月のいわゆる沖縄の「夏シーズン」がおすすめかと思います。5月や6月の梅雨時期でも鍾乳洞の中なら問題ないと思いますので、天気にはあまり左右されないかな?って思いますよ(パンプキンがやや暗く見えますが・・・)。
機会があればツアーでこの「パンプキン」を見るために宮古島までお越しくださいね☆
posted by 離島ドットコム管理人 at 2008/11/25-13:09
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