
久しぶりの小ネタです^^;
石垣島北部にそびえ立つ、山頂の岩々が象徴的な山「野底マーペー」。今回はその山頂まで登ってきたのでいろいろレポートしたいと思います。
まず登山するには野底集落側からの登山口と東側からの登山口がありますが、今回は東側から登ることとしました。というのも東側から山頂まであと少しという登山道入口まで林道が整備されていて、実際の登山は早い人で15分、普通でも30分で山頂まで行くことが出来ます。もちろんその林道は野底集落まで抜けているのですが、東側から行った方がわかりやすいし、距離的にも近いので、今回は東側から登山道入口まで行くこととしました。

まず東側の幹線道路を玉取方向に北上していくと、その途中に「野底マーペー登山口」なる看板が見つかると思います。その看板を左折すると林道に至る道へと入っていきます。でもその林道へ至る道は「ホントにここで良いの?」って感じなので最初は戸惑うかもしれませんが、しばらく進むと比較的整備された林道に入っていくかと思います。もちろん林道なので上り坂でカーブも多いので、安全運転を心がけた方がいいかと思います。

その林道の途中に展望台もありますので、登山道入口に行く前に小休止するのも良いかもしれません。でも景色はマーペーに登った方が断然キレイですけどね。理由があって登山できない人には良い展望台だと思いますので、機会があれば立ち寄ってみてくださいね。

展望台を越えると登山道入口まではそんなに遠くなく、道幅が突然広くなってその先に「野底マーペー登山道入口」なる看板が左に見えればまさに登山道入口に到着です。なので車やバイクで行かれる場合はその道幅が広くなった部分に停めておくと良いかもしれません。

そしていよいよ登山。ちなみに野底マーペーの登山道は基本的に土の道なので、天気が良いときはスニーカーでも登山することができると思いますが、雨上がりなどの場合は足下が非常に滑りやすいので注意した方が良いかと思います。というか雨が降ったあとは登山はあまりオススメではないかもしれませんね。

まずはその緑色の看板を右に見ながら草むらに入っていく感じで登山道が始まります。なので一見「どこ?」って感じなので注意して道を見つけましょう。そこからはかなり急な坂道で、土と気の根っこで覆われた山肌を登っていく感じです。於茂登岳とは違って登山道自体はかなりハード。両手両足を駆使して登山するのがベストかと思います。

しばらく進むと大きな岩がありますので、そこを左に曲がるとマーペー頂上まで行くことが出来ますが、逆に右に曲がるとおそらく野底集落側からの登山道へ行ってしまうと思いますので、この大きな岩のポイントは間違いないようにした方がいいと思います。
そしてその大きな岩のポイントを通過してからもまだ急激な上りは続きますが、もともと登山道自体はそんなに長くないので、あと一歩という感じなのでがんばりましょう。ただし、入口から山頂までは草が生い茂ってしまっている部分も多いので、途中草をかき分けて進むこともあるかと思います。

そうしていく内に徐々に空が開けてきて、白い看板が見えるとまさにそこがゴール地点、つまり山頂ということになります。ちなみにその看板には野底マーペーにまつわる歴史が書かれていますので、その先に進む前に熟読することをオススメします。

もともと野底マーペーの山頂には大きな岩々があって、その岩に登るとさらなる景色を望むことができます。でも足場がそんなにしっかりしていないので、注意してその岩々には登りましょう。その岩の上に立って見る景色は、まさに360度のパノラマ風景。この景色こそ「絶景」という言葉がふさわしいと思えるくらいでした。でも動画でそのパノラマを撮った時は足場がそんなにしっかりしていないのでかなりの恐怖でしたからね。人一人分の断崖絶壁で足下を見ないで一回転したようなものでしたからね。
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野底マーペー山頂からのパノラマ風景>
それにしても野底マーペーの山頂のこの岩々は素晴らしいですね。どこからかこの岩々が降って落ちてきたかのような光景でしたし、その岩一つ一つも美しい形をしていたので、岩を見るだけでもかなりの感動が得られるかと思います。その岩越しに見る景色はさらに感動ものかと思います。

そんな岩々の中にはさらにおもしろい岩がありまして、その岩はまさに「ここに座って景色を眺めてください」といわんばかりの感じでした。しかも何故かコップや水筒を置けるような小さなくぼみもあって、ここに座って一休みしなさいって岩が言ってくれているような気さえしました。でもそのくぼみはあまりに不自然だったのでもしかして人的なもの?って感じもしましたが、その確証はありませんでしたので、とりあえず有効活用させて頂きました。予め麓で買ってきたパンや飲み物を持ってきていたので、この絶景を見ながらランチをとってきました。いつも以上に美味しく感じられたかもしれませんね。
ちなみに通常の野底集落側から登ると、その登山口近くには野底エリアで知る人ぞ知るパン屋「たなかさんとこ」がありますので、そこでパンを買ってからマーペーに行くと良いかもしれませんね。でも今回は予め東側から登る予定だったので、野底集落経由だとあまりに遠回りなので、石垣市街で買ったパンをここまで持ってきたって感じでした。
お腹が一杯になったら山頂で心地の良い風を感じながら昼寝でもしたいところですが、いかんせんマーペーの山頂には平らなところがないので、山頂での昼寝は無理っぽかったです。実際、山頂は岩々があって人が立てる場所はかなり限られますからね。今回は他に誰も居なかったので快適でしたが、他に登山者が居る場合は道や場所を譲り合ってほしいものです。限られた場所しかないので、行かれる方はあまり占有しないでくださいね。
そして下山。どの山もそうなんですが、登山より下山の方がいろいろ大変なんですよね。とかくマーペーのように滑りやすくてしかも急な山道だとなおさらです。今回も登山に要した時間の倍、下山にかかっちゃいましたからね。でも林道まではそんなに遠くないので、行きにも説明した大きな岩のある分かれ道さえ間違えなければそんなに苦労せずに下山できるとは思いますけどね。
とにかく野底マーペーの登山道は滑りやすいので、前日や当日の天気をチェックして、ぬかるんでいないことを確認したうえで登山に望むと良いかと思います。登山はどこもそうなんですが、登った人にしか味わえない感動がありますので、石垣島で今までとは違った感動を味わいたい場合には是非チャレンジしてみてくださいね。でもお子さん連れだとかなり厳しいかもしれませんので、そういうときには野底マーペー登山ツアーも開催されていますので、安全を買う意味でツアーで行かれた方が良いかもしれませんね。
posted by 離島ドットコム管理人 at 2008/06/16-12:11
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